<本日のビール>Batch Brewing Co.
2020年6月8日(月)
【Day 81】
今日は朝からハーバーブリッジの麓、ラベンダーベイに出向いた。アッコの同僚であるUJのファミリーとハングアウトするためである。
UJはシンガポール出身だが、9歳の時に渡豪して以来ずっとこちらに住んでいる。子供が2人いることもあり、同じくアジア圏から子供を連れて移住して来たアッコに対して何かと目をかけてくれている。
そしてUJの夫ピーターは、ホームブルーイングを楽しむ“ビアガイ”である。まだフルマッシングはトライしていないということで、経験値的にも僕の少し先輩といったところもあり、初対面のその瞬間からホームブルーイングの話で盛り上がり、あっという間に打ち解けた。ビールは斯様にいとも簡単に人を繋いでくれるのである。
ハーバーで少しばかり遊んだあとは、久々に客が入れるようになった地元のパブレストラン「Blues Point Hotel」へランチに繰り出す。
60’sとか70’sを彷彿とさせる広々とした店内は、天気のいい休日の昼下がりを過ごすのにピッタリの空間である。
そして、休日の昼下がりをパブで過ごすとなったら、やはり欠かせないのはビールだ。
ここにはピーターの家のそばにあるという「Batch Brewing Co.」がオンタップということで、そちらをトライした。
店ではピーターと話しながらビールを選んだので、タップに示された名前がうろ覚えな上、タップの写真も撮っていない。確か、“フーピーなんちゃらゴールデン”みたいな名前だったな、と思い、後から調べたものの後の祭り。どうやっても彼らのサイト上で今日飲んだものと思しきビールは見つけることができなかった。
しかし、少し赤みがかった色味やかなり芳醇でジューシーな味わいから、スタイルとしてはイングリッシュ・ペールエールといった印象だ。
そして何より、タップから注いだビールの旨さといったら……!
ピーターは「This is decent beer.」と表現していた。4Pinesのコンセプト(Where do we get a decent beer?)でも出てきた、あの単語だ。
そう言えば、缶やビンではないビールを口にしたのは実に3ヶ月ぶり。やはり香りやスムーズさが段違いである。これは、今までボトルショップで買って飲んできたビールも、改めてオンタップで飲み直してみるべきであることを確信した。
ちなみに、バッチブルーイングは従業員10名程度の正真正銘のマイクロブルワリーで、ビールの製法も昔ながらの手造り、つまり、真の意味で“クラフトビール”を生み出し、ローカルのビアラバーたちに提供している。
したがって、一つ一つのビールはスモールバッチで作られており、故に希少性が高いと思われる。なぜなら、彼らのサイトを見る限り、同じビールを続けて醸すことはなさそうだからだ。
2013年の創業以来、これまで造られたビールには全てバッチナンバーが与えられており、最新のバッチは#255、そして一度たりとも同じビールはリピートされていない。
これは、Marrickvilleにあるという彼らのブルーパブにもそのうち足を運ばなくては。
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