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★おすすめのトランスジェンダー本

友人より、「ジェンダー・セクシュアリティについて読んでみたい」、ということで、オススメ本をセレクトしてみました。
(せっかくなので、noteにもアップすることにします。)

机上の思想というよりは、「経験、歴史、法律、医学、宗教」といった観点からピックアップしてみました。

<背景の補足>

「ジェンダーやセクシャリティといっても広いけど、フーコーやバタイユに立ち返る、とかよりは、もっとソーシャル、アクチュアルなものに触れたい」というリクエストでした。

ご周知の通り、思想のジェンダー論やフェミニズムは魑魅魍魎が多すぎます。個人的好き嫌いや思い込みや経済的利害やストレス解消が、透けて見えることが多いです。それゆえ、机上の思想というよりは、「経験、歴史、法律、医学、宗教」といった観点からピックアップしてみました。


LGBTQ

①漫画 新井祥『LGBTだけじゃ、ない!「性別」のハナシ』

性的少数者の実存(ゲイの方の話ですが、人生観に共感⋯)

①漫画 サムソン高橋, 熊田プウ助『世界一周ホモのたび』

いわゆる性転換手術(実はあまり世の中に知られたくないのですが苦笑)

①漫画 小西真冬『性転換から知る保健体育 元男が男女の違いについて語る件』『生まれる性別をまちがえた!』
②伊藤元輝『性転師「性転換ビジネス」に従事する日本人たち』

フェミニズム(肉体と経験)

①漫画 ストロームクヴィスト『禁断の果実-女性の身体と性のタブー』

身体論(現象学)⋯評判がいいけれど、ダイレクトなテーマなのであまり読めてない。

①ゲイル・サラモン『身体を引き受ける-トランスジェンダーと物質性に抗して』

身体論(精神障害者の認識)⋯性器嫌悪や幻肢痛を考える上で。BIIDなど

①アニル・アナンサスワーミー『私はすでに死んでいる』

身体性(フェティシズム)

①ブリュノ・ラトゥール『近代の〈物神事実〉崇拝について』

脱病理化

①針間克巳『性別違和・性別不合へ 性同一性障害から何が変わったか』

仏教(偏ってるので、向こう1,2年くらいで主に大乗の立場から論駁したいと思っています)

①スマナサーラ長老のページ『サンガジャパン vol.4 仏教と女』

キリスト教(独断に目まいがする⋯。ヘイトクライムの宗教的バックボーンが分かる)

①ファミリー・フォーラム・ジャパン『性同一性障害Q&A クリスチャンとして考える』 

イスラーム(上記仏教とキリスト教の本に比べ、希望がもてる内容。もうちょっと思想・法学的な裏付けを紹介したいと思っています。トルコ、イラン、エジプト、サウジ、パキスタン、インドネシアでも割と違います)

①電子書籍 伊東聡『「性別越境」をイスラームで考えた 上巻』

政治家

①稲田朋美『強くて優しい国』

②上川あや『変えてゆく勇気 ―「性同一性障害」の私から』


ソーシャルやアクチュアルというと、千葉雅也さんや大島薫さんの本もいいかもですね。
トランスの学術的な権威が三橋順子さん(だけ)みたいになってるのは憂慮しています。

※トップ画像は、2013年トルコの本屋にて。ジェンダーセクシュアリティは関係ありません。Attila Irhanのコーナーの写真が見つからず⋯。

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