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歴史の大事件をプレスリリースする視点

歴史的な事件が発生した際に、利害関係者の広報としてメディア対策として「プレスリリース」を出したら、どのようなものになるのか?というユニークな発想の書籍「もし幕末に広報がいたら」。

タイトルには「幕末」とありますが、内容的には日本の歴史の大事件を取り上げています。

事実を公平に伝えるニュースとは違い、広報という関係者という立場、しかも通常の歴史で語られる主役ではない位置、言い逃れが必要な役割、実に面白い設定ですね。

流行の「if」の発想

ところで、最近流行っているのが「転生モノ」ですね。

「if」のジャンルは以前は「if戦記」のようなSFジャンルでしたが、今ではライトノベルを中心に、すっかりファンタジーな「転生モノ」が主流です。

私も「転生モノ」が大好きです。

それでいえば、歴史的な事件をプレスリリースにするというアイデアは、過去の歴史に広報として転生する「if」の発想に基づくものです。

「過去の大事件時にタイムスリップしたら」というストーリーは、現代社会では当たり前のことが、過去の時代ではどのような反応を引き起こすのかを描き出すことで、現代を生きる私たちに新しい視点を与えてくれます。

広報入門のさらにきっかけ?

「もし幕末に広報がいたら」という架空のストーリーは、歴史的な出来事を舞台に、広報としてプレスリリースを出すというものですが、同時に現代のマーケティングに必要な項目を学ぶきっかけにもなります。

広報は、企業や組織が自社の情報を正確かつ効果的に伝えるための活動。

広報活動には、ターゲットとなる受け手に合わせたメッセージの策定や媒体の選定が必要不可欠です。

これらのスキルは現代のマーケティングにも共通するものです。

この本は、ガッツリ広報やPRを学ぶためのものではありませんが、現代の広報活動に必要なスキルを学ぶきっかけになることでしょう。

広報に興味のある方はもちろん、マーケティング全般に興味のある方にもおすすめです。

(有馬)

<つぶやき>
その昔の「リクルート事件」というものがあり、私はその時にリクルートの社員だった経験がありますが、大事件の時の広報や関係者にはなりたくないなーとつくづく思います。

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