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投げ銭企画・jaguar hard pain初聴とその後

この記事は、
投げ銭企画・イエモンのアルバムを聴くことになったきっかけ
https://note.mu/arima08/n/n4a848baac9d6
という記事の続きです。

6/3 CD開封。敢えて歌詞カードは開かない。
リクエスト元の方から、「できればダウンロードではなくCDを購入して欲しい。」というご要望?に沿う形で、HMVでCDを購入、そして開封したのが大阪旅行から帰って来てひと段落した6/3。
これが発売されたのは1994年だけど、すでに90年代後半のバンドサウンドを聴いた時に感じた退廃的で世紀末的な雰囲気をすでに漂わせているような気がした。色で言うと黒とか藍色とか…。イエモンのこれまでの歌詞の世界観を全く知らない状態で、歌詞カードを見ない初聴だと洋楽を聴いているような感覚に陥る。
色んな世界の音楽を吸収した上で鳴らしている音楽なんだろうし、それがこの2018年に至るまでたくさんのミュージシャンに影響を与えてきたんだろうということが想像できる音だった。

6/26 初めて歌詞カードを開く。
家で過ごす時のBGMとして聴きながら、相変わらず歌詞は聞き取れないままアルバム全体の雰囲気を味わっていました。なんとなくぼんやりアルバムの全体像が見えてきた気がしたので、いよいよこの日歌詞カードを開いてみることに。
開くと、彩度を限界まで上げたような写真に写る吉井和哉さん(たぶん)のお姿。
そして2ページ目には、アルバムのコンセプトが綴られていました。これはジャガーという、1944年戦死した若者を主人公としたストーリーで、永遠に死なない人間の魂がテーマなのだそうだ。
こういう風に、ストーリーやコンセプトを言葉で明確に示されたアルバムを購入するのはとても新鮮だった…。
当時アルバムというものが世間でどう認知されていたかはわからないですが、少なくとも90年代初頭生まれの私がアルバムに対して持ってるイメージは、既発シングル曲を主体に、アルバム曲を散りばめてシングルの時とは違う世界を構築するためのもの、みたいな認識だったので。
今回リクエストくださったの方の「できればCDショップでアルバムを買って欲しい」とおっしゃってた意味がわかった気がしました。これはたぶんストリーミングで聴いたりiTunes Storeで買ったりするのでは読めなかったであろうものだから…。

こういう風にアルバムのコンセプトを作品内で明示するやり方っていうのは、私にはすごく新鮮に映ったんだけど当時はポピュラーな手法だったのかなあ。
というか2018年これだけストリーミング全盛で「好きな1曲だけを聴く」が当たり前になりつつ世の中では、アルバムという形はもう、そのアルバムのステートメントを明確に示すということでしか生き残れないのかもしれないなあと思いました。

続く。

#エッセイ #イエモン #サポート #音楽 #聴く #アルバム #CD

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