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私とADHD (4):大学病院の検査と診断

おはくい〜!ʕ•̫͡•ʔ 有久井ひめですっ。
いつも読んでくれてありがとう!

今回は私が受けた、大学病院での心理検査と診断について詳しく紹介するね。

前回の記事では、ADHDの私が好きなこと・得意なことについて語ったよ。
まだ読んでない人はぜひチェックしてね!

それでは、今回の記事に入っていくよ!
詳細に書くから少し長くなるけど、最後まで読んでくれたらすごく嬉しいな(๑ᴖ◡ᴖ๑)

【1. 大学病院受診までの道のり】

以前の記事で触れた通り、「クリニックA」から紹介された病院では、予約が全然取れなかったんだよね。

▼以前の記事はこちら!▼

でも運よく、当時の自宅から車で20分程度のところにある東京都内の別の「大学病院B」で、ADHDの詳しい検査と診断が受けられることを、インターネット検索で見つけたんだ。

予約専用のダイヤルにかけてみたけど、これがなかなかつながらない…。

かけ続けて数日後にやっとつながって、予約手続きをしたいことを伝えたんだ。

まずは紹介状の有無と、紹介状に病院名が入っているかどうか、診療科目名の記載があるかを聞かれたよ。

私の場合、病院名の記載はなくて、診療科目は精神科になってたから、問題なし。

つまり紹介状を取るとき、受診先の病院がまだ決まってない場合は、「病院名を記入しないで下さい」って紹介状を書く医師さんに伝えることが重要ってこと!

でね、「初回は問診のみ、2回目以降に検査を行い、その次回で検査結果と診断が告知される」という説明を受けて、すぐに了承。。

ただ診療可能日は平日のみで、仕事の調整が必要だったんだけど、事前に通院が発生することは会社に伝えてたから、それなりに忙しかったけど予定を確保できたんだよね。

会社の理解を得ておく事も大事なことだって感じたよ。

そして、いよいよ診察当日…。

【2. 緊張の大学病院「初診」へ】

ついに初診日を迎えて、ドキドキしながら車で病院に向かったんだ。

ADHDらしく、ギリギリの時間になっちゃったけどね笑

で、初診の受付をして、問診票の記入をすることに。

この問診票がまた、項目数が多くて内容もかなり細かいから、記入に時間がかかったんだよね。
記入ミスをしていないか、心配になっちゃった。

やっと書き上げた問診票を受付に提出して、いくつか内容確認と質問に答えて、待つこと1時間弱。

ようやく呼ばれた診察室に入ると、精神科の先生が淡々と迎えてくれる。でも優しそうな雰囲気だったから安心したよ。

紹介状を渡して、ついに診察が開始!

まずは問診票の内容をベースに、現在の悩みとこれまでの経緯、ADHDの受診に至るまでを話したんだ。

予約電話と同じく、次回に検査を行って、その次に結果が分かることを説明されて、ここでも了承したよ。

この初回診療は15分程度で、随分あっさりと終わっちゃったんだよね。

次回の予約可能日も平日のみだったからまた仕事の調整が必要だったんだけど、「調整」のためというのもあって、この時ぐらいに直属の上司にADHDのことを告白して相談したんだ。

このことについては、また改めて別の記事にまとめるつもりだから、お楽しみにね!

【3. ドキドキ心理検査の日】

初回診療から2週間ほど後。

いよいよ検査の当日がやってきた。
緊張であまり眠れず、そのことが検査に影響しないか心配だったよ…。

今回は再診だったから、受付は簡単でスムーズ。受付してちょっとしてすぐに診察室に呼ばれたんだ。

診察室には臨床心理士さんがいて、「WAIS-Ⅳ」と「CAARS」という2種類の検査を行うって説明してくれた。

前者は2時間ほどかかるって言われて、後者は20分程度で終わるアンケート式だって。

…さて、ここで「WAIS-Ⅳ」と「CAARS」について、簡単な説明をしておくね。
興味のない方は読み飛ばしていいよ!

WAIS-Ⅳとは?

16歳から90歳までの成人の知能を測定するための標準化されたもので、様々分野で広く取り入れられている検査。

以下の4つの指標に基づいて知能が評価されて

 1. 言語理解指数(VCI):言語能力、語彙知識、一般知識、抽象的思考力を評価
 2. 知覚推理指数(PRI):非言語的な問題解決能力や空間認識能力、図形操作能力を評価
 3. 記憶力(ワーキングメモリー)指数(WMI):短期記憶や作業記憶の能力を評価
 4. 処理速度指数(PSI):認知処理の速さや注意力を評価

これらの指標と15のサブテストから、検査者の全体的な知能指数(FSIQ)が導き出されるとのこと。

CAARSとは?

成人のADHDの診断や評価を目的とした評価尺度。

CAARSは、以下の4つのサブスケールに基づいてADHDの症状を評価されるよ。

 1. 不注意・多動性インデックス(IA)
 2. 衝動性・多動性インデックス(HA)
 3. DSM-IV不注意症状スケール
 4. DSM-IV衝動性・多動性症状スケール

ちなみにCAARSは、自己評価版(CAARS-S)と他者評価版(CAARS-O)の2つのバージョンがあって、私が受けた自己評価版は、本人が自分のADHD症状を評価するためのものとのこと。


検査の説明は以上! 長くなってごめんね。
話をもどしますっ。

心理検査スタート

まずは「WAIS-Ⅳ」からスタートしたんだけど、本当に多くの種類の検査が次々に行われるんだよ。

積み木や図形を使ったもの、言葉の意味に関する質疑応答、記憶力の検査、などなど。

私は検査中、診察室の後ろを通り過ぎる人の足音や人の気配が気になって、集中が途切れちゃったりもしたんだ…。

特に苦手だったのが「不規則な数字を覚えて、指定した順番に答える」テスト。
全然自信がなくて、覚えられず答えられない設問が何問もあったんだよね。

休憩をはさみつつも、本当に2時間半ほどかかって検査を終えた後、次の「CAARS」へ進んだんだ。

説明通りアンケート式で、これまでの経験などについて記入したんだけど、これは以前に診断を受けた「クリニックC」で受けたものと同じだとすぐにわかったんだよね。

今度こそは記入ミスがないように気を付けて、無事に回答を終えたよ。
こちらも事前説明通り20分程度で終わったんだ。

最後に、検査について「どうでしたか?」って聞かれたから、できたこと・できなかったことについて答えたよ。

臨床心理士さんは何やらメモを取っていたから、もしかしたら診断に反映されるのかな?

そんなこんなで、だいぶ疲れたけど、無事に検査が終わって帰宅!

その後はテレワークの予定だったけど、案の定、疲労がたたってあまり仕事にならなかったよ笑

【4. 検査結果と診断の告知】

いよいよ結果が告知される診療日。
もちろん平日だったよ。

診察室に入って座ると、もう医師さんから診断結果が告知が!

まず「WAIS-Ⅳ」から。
こちらはADHDというよりはASDの傾向があるかどうか調べるための知能テストだって説明されたよ。

そして、結果はこの通り▼

知能検査としては問題がなく、ASDの傾向はなさそうだって言われたんだ。
視覚情報を整理する能力が若干低い以外は、ほとんど平均より上だったんだよ。
特に、苦手だと思っていたワーキングメモリーの点数が高かったのが意外だった…。

また、得意なことと苦手なことについても分析して文章にまとめてくれたよ。

ちなみに、それぞれの項目の意味も質問したら丁寧に答えてくれて。
とりあえず、大きく失点はなかったようで、一安心したかな。


続いて「CAARS」について。
結果はこの通りだよ▼

一般的にはこの「T得点」が65点~70点以上でADHDに該当するって言われていて、79点の私は「ADHD」であるって診断が下されたんだ。

医師さんからは、ADHDの典型的な特徴の自覚症状があることと、「自我の問題がある」…つまり、自信を失ったり精神的に落ち込んでることを指摘されたよ。

この時の私は、以前の診断結果が間違いじゃなかったって分かってホッとしたんだけど、今後どのように自分と付き合っていけばいいかまだ分からず、湧いてくる不安もあったな…。

そんな説明を丁寧に受けて、今後の受診や治療についてどうするかを話し合い。

でも、この病院では「コンサータ」の処方はできないって言われたんだよね。

日常的通うのが難しそうなのもあって、別の病院を受診することを伝えたら、今回の結果を医師向けに詳細化したものと紹介状を作ってくれた!

その上で、受診する病院は臨床心理士も在籍している病院が良いって勧められたよ。

そして検査結果を携え、改めて「ADHDな私」が第一歩を踏みだしたのでしたっ!

【5. さいごに】

これが私の心理検査と診断の告知についてのお話。

本当に長くなっちゃったけど、最後まで読んでくれてありがとう!

参考になったり、共感できた部分があったら「スキ」を押してもらえると嬉しいなっ。

検査については、分かりにくかったことや書き漏らしもありそうだし、気になること・質問があったら気軽にコメントで教えてね。

それに、私はTwitterもやっているから、そちらで質問や交流をしてくれるのも大歓迎だよ!

これからも、ADHDの私と向き合いながら、前向きに生きていこうと思ってるよ。
みんなと一緒に、自分のペースを見つけられたらいいな。

それじゃあ、また次の記事で!

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