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ファイナンシャルプランナー×中小企業診断士の家計簿 12【家計やりくり④】保険選び:実践編①

保険の実践編①です。
この記事では、リスクが実現した場合に、保険でカバーすべき内容を理解することについて書きますね。次の保険の実践編②(選定)で、具体的に加入する保険を絞っていきます。

前回、保険の考え方について、整理しようという記事を書きました。

なぜなら、保険は、リスクを実現させないための努力をしても、どうしてもだめだった時のための最終手段だからですね。

リスクは、
リスク① 収入がなくなる
リスク② 資産がなくなる
リスク③ 一時費用が出る
リスク④ 継続費用が出る
でした。

保険は公的保障の不足分を補うもの

まず、押さえなくてはならないのは、これ。公的保障、いわゆる社会保険ですね。一般的には、医療保険、労働保険、年金保険、介護保険などがあります。リスクが実現してしまった場合、まずは、この公的保障を頼ることになります。

これは、サラリーマンであるのか、自営業であるのか、などステータスによって、変わるものです。

例えば、サラリーマンを例にあげると、以下のようになります。

医療保険:健康保険
労働保険:労災保険、雇用保険
年金保険:国民年金・厚生年金保険
介護保険:介護保険

といった具合です。

それぞれが、生活上のリスクに対して、どういう保障・保険になっているかをしっかりおさえておきましょう!

そう、リスクは、
リスク① 収入がなくなる
リスク② 資産がなくなる
リスク③ 一時費用が出る
リスク④ 継続費用が出る
でしたね。

それぞれのリスクが実現してしまう原因ごとに、公的な保障がどこまであるかをまずは把握すべきです。

そうでないと、実際に、どの程度保障が必要なのかはわかりませんよね。

保険会社の言われるがままになってしまうと、本当に必要な保障になっているかどうかすらわかりません。ここは面倒でも、自分のことなので、しっかり整理しておく必要があります。

基本、一度やればOKですしね、一日くらいです。
(公的保障をシミュレーションできるような中立サイトってあまりないんですね。個別にググっていけばOKです!ちとめんどくさいですが)

リスクに対し、それが発生する原因、発生させないようにする対策、リスクが実現してしまった場合のスタンスを書いた後、公的保障はどんなのがあるか、それで足りないものは、どのくらいか、を具体的にイメージして整理します。

例えば、年収450万円くらいのサラリーマンで家族がいて、子供が2人いる場合、その世帯主が亡くなった場合、遺族基礎・厚生年金で月15万円くらいもらえるでしょう。

すると、生活費は足りるでしょうか。もし足りない場合、どうするでしょうか。といったことを具体的にイメージしていくのです。

急な交通事故等で一時金が必要となった場合に備えて、葬式代の相場200万円くらいはカバーできるようにしておこう、そして、残された妻or夫が今まで働いてなかったけど、働きに出るからそれまでの準備として1年くらいの450万円くらいはカバーしたい、などなど。

よく保険会社のシミュレーションだと、例えば死亡保険適用後の、「生活の変化」まで試算にいれないように思えます。すべて保険に頼れ!みたいな。もちろん、自社の保険を売らなくてはいけないので、仕方ありませんが。

実際には、その「生活の変化」「気持ちの変化」まで想定して、保険を選んでいく必要があります。

この辺りも意識して、保険額=必要な金額 - 公的保障 を算出したいところです。

ということで、

リスクが実現してしまった場合、公的保障では賄えない、必要な金額をざっくりおさえる。(それが保険金額)

ことをしていきましょう。

全リスクに対する公的保障と必要な保険

それでは、具体的に、リスクとそれらへの対応、また、公的保障の有無、賄いきれないと思うお金を整理しましょう。

っていっても、どういうふうにやるの!!って感じですよね。

家族構成や自営業/サラリーマンなどの属性、そして、考え方でだいぶ違ってくるので、一旦、前回使ったファイルを改良して、参考例(年収450万くらいのサラリーマン、妻、子2人のケース)を貼っておくので、ちょっといじってみてください。

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「いや、他にもこんなリスクあるぞ」「この保険も見ておこう」「うちは子供が4人だしな」みたいなことがある場合、どんどん追加・変更しちゃってOKですし。

これを埋め尽くせば、ようやく、具体的な保険を選ぶことになるのです。

この過程を飛ばしてしまうと、保険会社の言いなりで、おそらく、生涯にわたって、支払わなくていい金額を払うことになるでしょう。下手すれば、数百万円を超えるくらいに(TOT)


次は、何の保険に入るか、ですね。


有栖ケンタ

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