見出し画像

ファイナンシャルプランナー×中小企業診断士の家計簿 16【家計やりくり⑧】生活費の節約:食費編

前回の投稿で、生活費を節約・削減することは重要でも、それ以上に重要なのは、

時間

であることを書きました。

それを念頭において、節約する具体方法を列挙していきますね。

節約すべき生活費

生活費と一括りにしてしまうと、ほぼすべてが該当してしまうし、
勘定科目をわけたということもあるので、ここでの生活費は、

◇食費
◇水道光熱費
◇通信費
◇生活用品費

の4つにしぼります。

これら4つの費用って、どうしてもかかりますよね。
生活のインフラでもあり、基本的な費用ともいえるでしょう。

ただ、お金をかけなくて済むなら、かけたくない費用でもあります。

それぞれの話に突っ込んでいきますが、もちろんそれぞれの費用を節約しようと、努力しているひとも多い中、普通のことを書いても仕方ないので、ここでは、ファイナンシャルプランナーの立場(基本的なスタンス)に加えて、中小企業診断士としての立場・視点(事業評価などのスタンス、どちらかというと投資家のスタンスに近いかも)で、考えていこうと思います。

食費は固定費

節約すべき生活費を4つに絞り、それぞれ言及していきますが、すべて一つの記事にしてしまうと論点もちらつくので、この投稿では、食費に焦点をあてますね。

まず、食費は、固定費と考えるのがよいでしょう。

たまの贅沢で、ボーナス入ったから、今日は和牛だ!のようなことはあると思いますが、基本的には、毎月、一定金額出費し、自身の収入によって、大きく削れるものでもないと考えましょう。

食費の目安

そんな食費ですが、ファイナンシャルプランナー的には、手取り収入の10~15%程度が目安と言えるでしょう。

というのも、総務省統計によると、家計収支の平均の手取り給与月額は、約47万円、うち、平均の食費は、6.2万円程度です。

6.2万円 ÷ 47万円 ≒ 13% 

所感として、平均というには高い手取りとも思える上に、この統計の母数が「世帯人数:2.97人、世帯主平均年齢:59.4歳」であることから、金額規模は一旦置いておいて、この比率に着目します。

絶対値比較は、比例しないので、参考までですが、食費は、一人あたり、2万円くらいとなりますね。

食費を生きていく上での必要コストとだけ考えると、目安は、前述したように10~15%程度になります。

この範囲内でやりくりすることは、日本の統計上、平均的といえますね。

ざっくり計算してどうでしょうか。この範囲内におさまっているでしょうか。

食費を投資家視点で考えると

このように、10~15%が目安の割合だとします。

これを投資という視点で見ることとします。

投資するからには、リターンを求めるわけです。

では、食に、どのようなリターンを求めるか、考えたいと思います。

”食”は、衣食住と言われるように、生きていく上での必要なものとして、認識されており、事実そのとおりです。そして、生きていく上では、必要な栄養がありますね。

タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルなど、取るべき栄養素は、エネルギーや血液・骨などを作り出す源になるので、さすがに必須です。

ということからも、絶対必要で、固定費と考えることも納得です。

しかしながら、その他の側面もあります。

というのは、

”食”そのものが嗜好となる

面です。

わたし自身もそうですw

食を楽しみたい、だからお金を使う、全然悪いことではありません。

つまり、食に求めるリターンは、大きく2つ、ありますね。

■ 栄養素の摂取
■ 嗜好

なんとなく、何が言いたいか、おわかりになって頂いたかもしれませんw

この嗜好は、本来、変動費にすべきです。収入によって、変動可能なものなので。

前述した目安を超える場合、この嗜好部分がかなり多くなっていることが多いです。

節約という視点からは、嗜好をリターン対象から一旦外すことをおすすめします。ここで、嗜好はひとにもよると思いますが、
◇酒類
◇菓子類
でしょう。

そのうえで、手取りにしめる、食費の割合を算出すると、まぁ、だいたい10~15%にはおさまるでしょう。

そして、ここから、もうひと踏ん張り!

食品廃棄、食品ロスの問題、知っていますか?

食べ残し、過剰除去、直接廃棄によって、一般家庭でも年間300万トンほどもでているのです。

要は、買ったはいいけど、食べきれなかったとか、料理に使わず賞味期限切れで捨てたとか・・・

消費者庁の資料とか見ると、色々対策を実施しているのですが、家計の食費にあてはめてみて、言えそうなことは、シンプルに、

「買いすぎ」

になるかと。

特売やセールなどがあると、つい買っちゃうって経験もあるかと思います。

ただ、「買いすぎ」ですよ!!

ちょっと古いですが、農水省の統計では、ざっくり3~4%は、確実に、買いすぎってことになります。加えて、食べ残しはよくない!!ってことから、お腹パンパンになるまで食べてしまうこともあるでしょうから、それは必要以上であって、所感としては、5~10%くらいは買いすぎじゃないでしょうか。

試しに、買う量を10%減らしてみた時(一品削る、材料をひとつなくすなど)、本当に不足するかっていうと、不足しないですよね。たぶん。

SDGsにも貢献でき、家計の足しになる、そして、実害は、ほぼゼロ。

すばらしい施策だと思います。

食費が月6.2万円なら、月6,000円、年間7.2万円もけずれますよ!!

もちろん、食べ盛りの子の食を制限するのはよくないと思うので、バランスを見て、ですがね!

食費節約の留意点

前投稿でも書いたように、必要以上に削ることは得策ではありません。

”時間”が、大切です。これが留意点です。

その時間によって、収入を得ることもできます。
(スキル・資格別の収入目安はこちら。)

バイトだって、1時間1,000円前後は稼げるものもあるのに、
30分かけて数十円安い野菜を買いにいくなんてもったいない!って思うことが大事ですね。時間は有限です。

まとめ

ということで、食費節約を考える時、まずは実態を把握して、目安となる、手取り収入に対して10~15%に入っていない場合、嗜好品にどれだけ費やしているかを把握して、削っていって、食品ロスをなくすことにも貢献するよう、5~10%の食材とかを買わないようにすることを提案しました。

これで、食費の10%を削減することも見えてくると思います。

次は、水道光熱費について、投稿します。

有栖ケンタ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?