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キャリアって何でしょう

■キャリアという言葉のイメージ

キャリアと聞くと、おそらく多くの人が仕事の履歴、職務経歴、役職などの立場、あるいは自分が歩んできた人生のストーリー等を思い浮かべるのではないでしょうか。仕事やライフワークがキャリアという言葉と対になっているように思います。

自分がどうなりたい。何をしたい。こうありたい。と思い描いて、それを実現する為に仕事をしている人、人生を選択をしている人、あるいは、まだそれらのイメージを持つことができずに、悩んでいる人は少なくないのではないでしょうか。

仕事というのは生きて行く為に選択した職業、与えられた目の前の仕事をこなすことで精一杯という人。状況も人それぞれでなのだと思います。

きっと様々な人がいますが、キャリアというのは職歴のような歩み、経歴の積み重ねのことだと言えます。キャリアの語源はキャリーであり、轍ですから、車の轍や荷車の轍みたいに振り向いたときに辿ることができる線のようなものだと考えることもできます。

キャリアを考えるときには、時間軸に対する方向性がありそうですね。過去、現在、未来という軸があり、未来に向かって展望を考え歩んでいくのもキャリアの一つですが、未来をイメージすることと事実、実態を表すキャリアは必ずしも一致するわけではありません。過去と現在と未来は繋がっているのですが、キャリアは必ずしも1本線だけではないわけです。

■キャリアを考えるタイミング

我々が普段、キャリアのことを考える機会があるとしたら、どういう時でしょうか。会社に入る時、転職をする時、昇進や昇格、転勤、起業など節目の時期であることが少なくはないのでしょうか。そんな人生の節目に差し掛かるとき、履歴書や職務経歴書等をまとめて、自分のキャリアを具体的に棚卸をして振り返ることがあると思います。

会社に所属している人は〇〇会社の〇〇に所属している誰々だというキャリアもありますし、起業されている方は○○会社の代表である誰だといキャリアもあります。自分は何者なのか、客観的な目でみた自分のこと、自分の歩みそのものががキャリアであると言えます。

随分前から、会社に所属しその会社の中での成長、昇進による昔ながらのキャリア形成は形骸化してきてる印象があります。業界によって様々ではありますが、終身雇用はある意味で幻想的になってきていますし、会社の所属とそこでのキャリアだけが自身のキャリアの全てではない時代になっています。

たとえば、副業であったりだとか、週末起業であったりだとか、収入を多方面から得る人が現れてきていますし、またそれらがやりやすいサービスが出現しているので、職種に限らず空き時間で働きたい人と、働いて欲しい人とのマッチングができるようになってきた背景もあります。

こういう類の話は多くの書籍でも書かれていますし、皆さんもキャリアとうものはどういうものかはイメージできると思います。

■キャリアというものをどう考えるか

それでは、わたし自身、あなた自身の中で、一度これまでのキャリアを思い浮かべてみてください。そうすると、歩んできた道が、思っていた通りに歩めている人、思い描いたキャリアとは全く違う道を歩んでいるという人、様々なのではないでしょうか。

成功しているキャリアであるとか、自分が満足していて、納得している状態を望むのであればキャリアはある程度戦略的でなくてはならないし、運を引き寄せるということも必要になりそうです。

高度経済成長を経て、人口ボーナス期であった過去、キャリアを会社や他者に与えて貰える時代がありました。しかし、これらはもう昔の話と考えた方が現実的です。個で考えていかなければならない時代において、キャリアというものを意識しながら生きていくことが大切なのではないでしょうか。

自らの考えを持ち、こういう道を切り開きたい、こうなりたいと思う気持ち、行動もキャリアを描くことの一つです。

■キャリアはどうやって描けばよいのでしょう

では、キャリアをどうやって描いていくのか、どうデザインするのか、それを考え実践することをキャリアデザインといいます。キャリアの全てに再現性があるのかどうか懐疑的ですが、人の行動を扱う学問の領域、経済や経営、労働市場を見極める力、リーダーシップやマネジメント能力、技術スキルとなる専門性はキャリアをデザインする上で大変重要なことです。

キャリアを積んでいくにあたり、キャリアをデザインする。キャリアデザインを学ぶということはこれらのあらゆる個の力をつけることに他なりません。

近年、キャリアデザインは浸透しつつあります。キャリアをデザインするということはどういう考え方、能力を鍛えれば良いのかを考えていければと思っています。

次回以降はキャリアデザインに関連した内容を挟みながらお話していければと思います。ご興味のある方は、引き続きよろしくお願いいたします。

ちなみに、キャリアを考え、"働くを考える"ことを始めてみたいという方にとって、参考になる書籍はいくつかあると思います。

こちら、『働き方の哲学』は働くこと、キャリアについて考えを学ぶためのあらゆる要素が記載されています。一読してみるのはいかがでしょうか。

■わたしのnoteの展望

一般的な話としてのキャリア論からわたしの専門であるインフラエンジニアとしてのキャリアデザイン。情報システム、インフラ、セキュリティ、技術経営視点の話、職種としてのエンジニア、エンジニア組織に関連した話題をnoteに綴っていこうと思っています。

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