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惚れた本|うしろめたさの人類学

可愛らしい表紙のイメージと内容が違う!

そんな印象をもった本で、私は内容に惚れた!!!

中学受験の入試問題にもなるような未来への提案がこもった本。

私は一人称で書かれた本が好きなんだな、と改めて気づく機会に。

そんな私の読書Memoをご紹介!

・モースの問い「贈与の力」|未開社会ではどんな規則が受け取った贈り物への返礼を義務づけているのか。贈られた物に潜むどんな力が、受け取った人に返礼をさせるのか。→必要なのは、市民が自分自身について、他者について、社会的現実について、敏感な感覚を持つこと。
・ぼくらの身体は経済と非経済といった「きまり」に縛られている。でも常に逸脱する可能性も開かれている⇒この「ズレ」に光を当てる⇒構築人類学
・うしろめたさ|圧倒的な格差への贈与は人のあいだの共感を増幅し、交換はそれを抑圧する。
・関係|ぼくらの手で変えられる社会のありさまに目を向ける。世の中を動かす「権力」「構造」「制度」といったものは、とても巨大で強力だけれども、まずはすべてをその「せい」にすることをやめてみる。
・感情|みんなでたくさんのモノや言葉、行為をやり取りしながら共感/感情のスイッチをONにしたりOFFにしたりして、人との関係がつくられていく。
・国家|誰もがその制度をあたりまえのモノとして受容すればするほど、その制度は確固たるものとして、みんなを縛り始める。
・援助|世界の中に社会をつくりだす力。強固な制度のただなかに、自分たちはモノを与えあい、自由に息を吸うためのスキマをつくる力。それらが僕らにはある。自分たちの構築力に目を向ける。
・わたしの越境的な行為が、市場や国家を揺さぶり、スキマをつくりだす。
・社会へのポジティブな思いが醸成され、その実現が支援される。ネガティブな気持ちにも、声をあげ、耳が傾けられる機会がある。多様な生き方や価値観が許され、それぞれが違った役割を担える。同時にその差異をつなげ、共感し、調停する仕組みもつくられている。
・わたしが世界を揺さぶるためには、その二つがどう連結しているかを知らなければならない。わたしを変えることが、世界を変えることになる。その実感をきちんと掴み直す必要がある。
構築人類学|境界線を引き直し続ける。モノの動かし方には、いくつものやり方があり、それらを組み合わせて越境することに、世界を変える手掛かりがある。その希望を可視化する。
「あたりまえ」の世界を成り立たせている境界線をずらし、いまある手段のあらたな組み合わせを試し、隠れたつながりに光をあてること。

「わたし」が生きる現実を変える一歩になる。

その一歩が、また他の誰かが一歩を踏み出す「うしろめたさ」を呼び寄せるかもしれない。
個人が自分のできる範囲で、国家の責任とされる再配分を引き受ける。利潤や対価といった市場の論理ではなく、他者への贈与として「仕事」を捉えなおす。「家族」の役割や範囲を広げてみる。「消費」という行為を拡張し、市場の壁を越えて生産者と消費者とのつながりをつくり出す。モノの売買の場に、人が交流する機会をつくる。

LINEのオープンチャットで愚痴を聞いているが、

血のつながり故の確執は根深い。期待と現状の差が大きいためだと思う。

自分も子育てをしてきて、核家族化の利点だけでなく弊害に目を向ける時に来ていると感じている。介護・離婚・格差・空き家。

それぞれが頑張るべき時代ではなく、血のつながりを越境して、家族の定義を捉えなおしたい。

お金のため、家族を養うための「仕事」に時間を精神を捧げるのは、日本における文化であろうが、それはその制度を「あたりまえ」として受容しつづけたことによる「制度」であり、その制度に縛られていることに気づき、越境してみる。

仕事における悩みもこの本を読むと、悩みの視点が変わるのではと期待する。

ソーシャルビジネスで出会う人々は、構築人類学を実証実験しているなー。

構築人類学に基づき、わたしが越境する

そんな「わたし」「ぼくら」が増えたら、そりゃ制度も変わるよね!

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