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ありのままの自分とセルフイメージ

セルフイメージとは「自分が思う自分に対するイメージ」のことです。このこと自体を認識していないことがありますが、誰しも「自分はこうあるべき」という自分なりのルールがあります。これは、着るもの食べるものなどにも影響しますし、仕事や人間関係もこのセルフイメージと合った人としか付き合いません。すべての行動がセルフイメージに従っていると言っても過言ではありません。

ありのままの自分との距離


問題なのは、「自分が心地よい」、「落ち着ける」など本来ありのままを出せるものとは程遠いセルフイメージを持っている場合です。ものすごく疲れます。例えば、本当は口下手で、人前で話すのが苦手なのに、教師になった人がいたとします。すると本来の自分が心地よいと感じるものとのギャップを「努力」で埋めなければなりません。しかも毎日です。そして、当然ながらうまくいかないことがある。もともと自信のないことで、失敗体験をすると、かなりへこみます。しかしながら、仕事だからと頑張り続けます。その結果、心を病むということが起こるわけです。

そうならないためにも「自分のセルフイメージはこれで良いのか?」という自問が必要になります。この問いを自分に投げかけて、苦しい気持ちになる場合、ありのままの自分と創り上げたセルフイメージとの間にギャップがあるとみることができます。しかし、セルフイメージを突然変えたり、今までの役割を放棄したりして、ありのままの自分にシフトすることは、許されないことが多いので、その気持ちを無視しようとします。

自分への認識を深める—気づくことからはじまる


では、このような場合どうするべきなのか?ということになります。行動はすぐには変えられません。しかし、気持ちを変えることです。実際に目の前にはやらないといけない仕事はあります。でも、「これは私にとって苦手なことなんだ」とか、「本来やるべきことではないのだ」と思うことです。そう思うことで仕事のパフォーマンスが落ちるなんてことは、実はそうありません。むしろ、上がるかもしれません。それは、緊張がゆるむからです。この思いを持ち続けていくと「失敗」を恐れなくもなります。だって苦手なこと、やりたくないことを頑張っているから、仕方ないじゃないかという思いです。そういう自己肯定の思いが強くなると、だいぶありのままに近づくことになります。

行動ではなく気持ちを変えてみる。そうすると、今までは「やるべき」「できて当たり前」だった自分が「よくやっている」「できないことを無理してやっている自分はすごい」と承認できる自分に変えられていきます。

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