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日常は奇跡かもしれない

昼過ぎに電車に乗る。冬は昼過ぎでも日が落ちるのが早い。
まぶしくないように、太陽を背にして座席に座るが、ビルの窓に反射する太陽の光がまぶしい。結局どっちに座ってもおなじではないか。

大きな駅について、車内が込み合ってくる。冬はお互いに着込んでいるから、隣の席に人が座ると窮屈である。

スマホを触っている人、寝ている人、本を読んでいる人、パソコンを出して仕事をしている人、ベビーカーを抑えて座っている人、外国人観光客・・・

私は仕事のために移動中。ぼーっと外を眺める。都会の景色が流れていく。

何気ない日常の風景。見るほどの景色でもないが、今年のお正月にこういう日常は一瞬でなくなってしまうことを改めて実感した。

日常は退屈で、イライラすることもある。明日の予定を考えて憂うつな気持ちになることもある。その憂うつな明日ですら絶対にその通りにやってくる保証はどこにもない。それでも、こんなつまらない日常でもなくなってほしいと思わなくなった。

日常は続く。でもそれは奇跡的なことでもある。



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