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「いつか一緒に絵本を作ろうね♪」

当時息子が通っていた保育園のお友だちが引っ越しするとき、
イラストレーターのママにそう言ってお別れしたことを思い出した。

当時、絵本なんてまだ書き始めてなかったのに、
なんでそんなことを言ったんだろう。
不思議に思う。

それから8年後、コロナで臨時休校中になり、
在宅勤務となった頃から閃きが次々に降りてきて
どんどん物語を書き始めた。

絵は描けないので、得意な息子に頼んだ。

書いていたのは絵本用の物語だけでなく、
エッセイやショートショート、童話と
何を書いても楽しかった。

せっかくなので、各種コンクールに応募したものの、
まったく賞を取ることができずにいた。

それでも凹まず、溢れるままに書き続け、
学校再開後は、授業中や給食時間の校内放送など、
自分が書いたことは内緒で子どもたちにオリジナルの物語を読み聞かせ。

「この本、図書室にもある?読みたい!」
「本屋さんで買いたいから、書いた人の名前教えて!」
素直で可愛い子どもたちの言葉が
どれほど嬉しかったか。

その後、ペンネームではなく本名を打ち明け、
当時4年生だった子どもたちには
「あなたたちが卒業するまでには
必ず絵本を出版するからね♪」と宣言までした。

子どもたちは口々に「すっご~い!」
「応援してるからね!」「楽しみ~!」と
大いに喜び盛り上がってくれた。

翌年、ようやく絵本作家コンテストで準グランプリを受賞。
そこからちょうど1年、今まだ製作途中というスローペースながらも、
来月までには絵本出版のクラウドファンディングを立ち上げる段取りだ。

”準”じゃなかったら、無償出版だったのだが、
あいにく費用折半という立場。

本を出版するということに、
どれほどのお金が必要かは部数や条件によって様々だと思うが、
とにかく結構な額面を提示され、ひるみそうになる。

シングルマザーだし、正直経済的余裕はない。

これまでも、コンクールで賞は取れなかったものの、
ぜひ出版しましょう!と編集者の方からお声かけいただいたことはあった。

どの出版社もそれなりの経費を負担する必要があり、
経済的理由で断念してきた。

でも、子どもたちとも約束したし、
そろそろ絵本を形にしたい。

そんなとき絵本作家の大先輩
お笑い芸人の西野亮廣さんのことを思い出した。

イベントや絵本に関することまで、
いろいろな企画をクラウドファンディングという方法で実現されていたのだ。

これしかない!

思い切ってクラウドファンディングに挑戦することにする。
そして絵本出版を実現するのだ。

これで数年前に宣言した子どもたちとの約束を守れる!

そう思いながらも、年が明け1月。
もう6年生になっている子どもたちは、
卒業を目前に控え、その前に受験を控えている子も多く、
慌ただしい3学期になりそうだ。

もしかしたら卒業までには間に合わないかもしれないけど、
春先、ゴールデンウイークまでには絵本を届けられるよう
頑張るからね!

夢を叶えるまで、試行錯誤してきた姿が
子どもたちにとって、生きた教科書でありますように。

中学生になると、私服ではなくなり、
一気にお兄さん、お姉さんらしくなる子どもたち。

「先生おめでとう!」「本当に絵本でたんだね!」
そう言ってくれる制服姿の子どもたちの姿が浮かんだ☆


只今クラファン申請後、差し戻し修正の真っ最中、
さぁやるしかないぞ。
できる!できる!できる☆
自分にエールを贈りながら・・・♫

追記
10年以上の時を経た今も、あのママ友との絵本コラボの夢は
忘れていない。

2冊目以降の出版で実現するぞ。
もうこうなったら、この場で予祝するしかない!
やったー!!叶った! ありがとう(^-^)

ものすごい時差があるものの、
もしかしたら、これも引き寄せの一種なのかもしれない?!
と思ってみたりするのでした(^.^)


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