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縦のモノも横に出来なかった人でも、変われる時は来る~!

わが家は昭和の家族でして、結婚当時から義父母と同居、一人っ子の夫は、とりあえず、自分の事は丁寧になさる方ではありました。
でも、布団も畳んだ事はないし、洗濯やアイロンはもちろん、ほとんど台所に来ることもない、やらなくても済んでいた人生でした~。

義母が、料理も上手で、とにかく手早い方でしたので、新婚当時は、片付け苦手な嫁としてはツライ事も多かったです。
ま、でもそこは完全同居なので、最初から「白旗」を挙げることにしていました。

だって、キャリアたっぷりな義母に対抗したって意味ないですものね。

なので、義母との生活が長くなったら、片付け上手になるかも~?なんて思ったりしていました。
でも、義母にそう聞いたらひとこと。
「生まれつきだから無理だね」

あ~・・・けんもホロロ。
(でも、孫娘が生まれたら、義母の言ってたこと、事実だったかも?と思ったのでした。
誰も教えないのに、開けたら閉める、こぼしたら拭く、片付けられる1歳児がいましたから!笑)

まぁ、ともあれ、そんな環境ではありましたが、夫は40歳でリストラにあいまして。
それから、在宅夫さまになりました。(詳細は以下)

少々鬱気味もあったのでしょう。病院は行かなかったですけど。

なので、当時は1日中寝てたりしていたので、家に居るからといって、家事を頼める状態ではありませんでした。
当時、5年生、3年生、年長の三人の子どもをかかえていましたから、毎日は目まぐるしく過ぎていきます。

でも、わたしが外出してると、ご飯も食べずにいるのです。
そして「自分で作るくらいなら、食べなくていい」と。
なので、全員のお弁当を作っていた時期もありました。

とりあえず、わたしは私に出来ることを、やるのみでした。
ただ、本当にシンドイのは夫だろうな、と思っていたので、観方を変えるように努力はしていました。

「良いところを探す」訓練したんです。
末っ子息子はまだ幼稚園児で、寝てるお父さんしか見てないけれど、お父さんを軽蔑するようになったら、この子の人生のために困るな、と思ったからです。
家庭は小さな社会でもあります。

小さな細胞から、宇宙に至るまで、原子があって、まわりを電子がまわって・・というように、中心があります。
だから、家庭では寝ててもお父さんが中心の立場にいないと、という原理は、知っていました。

お母さんの見方で、子ども達はお父さんを見ます。
だから、わたしが、夫を尊敬していなかったら、子どもは寝てるお父さんを軽蔑しちゃうかも?と思ったのです。

でもね、何年も、毎日寝てる旦那さんを、尊敬するの、難しいですよ。

けれど、今寝てるしかできない夫を、「カエルの王子さま」だと思うことにしたんです。
喩えですよ~、笑

きっと、何か今はわからない「ワケ」があって、仕事に行かれない、寝るしかできない、のだと、思い込むことにしました。
本当の姿は違って、目の前に見えてる姿は「世をしのぶ仮の姿」。

とにかく、「わたし」が「そう思って」彼のことを「本当はすばらしい」と決めれたら、それで良いわけですから。
そして、「日時計日記」という良いことだけを書く日記に、毎日、当時は良いところが見つからなかったから、「ありがとうございます」だけを書き続けました。

そのうちに、手もあるし、足もあるし、目も耳もある、それを買おうと思っても、1億出しても買えないのだから、何億円分もいただき済み~!って思えるようになってきました。
しかも、江戸時代から住んでる広い家もあるのです。夫のおかげです。

学校の役員やって、いろいろあったトラブルを相談すると、女性では思いもつかない解決方法を話してくれたりして、彼のものの見方にもびっくりしたりして、本当に尊敬できるようになってきました。


そして、色々あって、介護の義母を連れて、今の家に引っ越すことになってから、かな~。

毎日忙しくしているワタシが、なかなか洗濯ものを干せないでいたら、「干すよ~」と言ってくれるようになりました。

以来。
わが家では、夫は毎日洗濯ものの担当になりました。

洗濯機から出して、二階に持って行っておけば、夫が全部綺麗に干してくれます。
わたしには考えもつかない丁寧な干し方です。
太陽の加減で向きを変えたり、天気の悪い日には、室内干しの効率のために、扇風機を3つかけて、風の向きも調節します。

若干、適応障害気味で、ものすごくコダワリが強いので、もうこうなると、わたしには手が出せません。
でも、最後まで干して取り込んで、綺麗に畳んで片づけるところまでやってくださるので、もう完全におまかせです。

そして、わたしが通い介護や仕事などで、お昼にいない日が増えてからは。
自力でランチを作ることにもチャレンジはじめてくださいました。

最初はラーメンにこだわって、結構極めていましたが、飽きたようで。
ここ数年は、毎日パスタをきわめています。


ダイエットも、自分で計画して、自分でおやつも作って、毎日酢玉ねぎも作って毎食食べています。
1年間で13キロ、ちゃんとダイエットにも成功して継続できているので、素晴らしいな~と思います。

なかなか昭和世代で、親も、専業主婦の環境で育ったので、家事分担なんて、言い出せない自分がいました。

夫自身も、台所を侵したら、わたしのテリトリーだからダメだと思っていたそうです。

けれど、自分自身の中でも意識が変わってきたことと、とにかく旦那さんを褒めるようにしたり、やってくださる事を喜ぶようにしたら、だんだん、自然に家事分担が出来るようになってきました。

忙しいさなかだと、不器用な男性には、あっちもこっちもやる事は難しいのかもしれません。
同時進行で、あちこち出来るのは、女性の脳の特性かもしれないので、自分と同じようにやる事を求めるのは、お互いにつらいかもしれないです。

そして、たぶん夫婦は、正反対の特性をもっていたりしがちだと思います。
自分がやった方が楽な場合もありますし。
家事分担を希望するなら、「自分と違うやり方」でも認めることも必要かもしれませんね。


「どうせ出来ない」と思っている中高年の奥様って、結構多いと思います。
けれど、「自分の想い」で、宇宙は動くのです~(笑)
「素晴らしい夫さま~」と思って(念じて、笑)いると、いつか、変わってくださる時期がくるのだと、実感しているこの頃なのです。


#家事分担の気づき

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