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ある日突然やってくる「介護」のこと

誰にも、両親がいます。

二人とも元気なうちは良いけれど、一人になったり、病気や怪我などから、一気に介護に突入する事が多いのではないでしょうか。

私は、主人が一人っ子だった事もあり、結婚当初から義両親とは同居でした。

自分が祖父母との思い出があまり無かったし、子供が生まれた時に、おじいちゃんおばあちゃんがいてくれたら良いなぁと思っていたので、同居に異議はありませんでした。

と~っても、愛深い両親で、孫たちにも砂糖菓子でくるむように愛を注いでくださったので・・子育て中は、悩むことも多かったけれど・・。
でもいつか、本当におじいちゃんおばあちゃんになった時には、私しか看る人はいない訳だから、今忙しい時には、お世話になっておこう!と決心した事を覚えています。

それでも、まぁ同居というのは「当たり前の違い」を突きつけられるので、びっくりが満載でしたけどね。

けれど、いつの間にか実家の両親と同居した時間よりも、義両親との同居の方が長くなり。
血縁よりも、縁が深いのかなぁ~と思ったりもしたのでした。


実家は、弟が5人もいるので、実家の親はお嫁さんのお世話になるようかもしれない、だから余計に、自分は義父母のお世話をさせてもらっておかないとなぁという思いもありました。

けれど、実際は、実家の弟たちは3人独身でして。

嫁ちゃんは、フルで働いていたり、赤ちゃんいたりで、結局、全部私にまわってくる事になったのでした。

いろいろあって、何故か実家の近所に引っ越してきた事もありますしね。

同居義母の介護を在宅でやりつつ(義父は、本人の願い通りに、ぴんぴんころりで突然あちらに往かれました)、実家の両親の介護を通いで看る・・という、在宅と通いの三人同時介護!という事になったのでした。

介護職などで知識があれば、少しは受け入れ態勢があるかもしれませんが、家族の介護って、ズブの素人に突然やってくるところが、大変だと言えるかもしれません。


義母は、要介護3で、自力で歩けて食べれて、トイレもいけたのに、年末に発熱して一応病院に連れていったら、そのまま入院になっちゃいました。

よく説明もないまま、血液検査の結果だけくれて、点滴します、このまま入院ですって。
今思えば、義母には直接何か説明があったのかもしれませんが、義母は認知症で、まったくわからないのに、私処置室に入れてもらえなかったんですよね。

たぶん肺炎だったらしいけど、それきり一度もご飯もらえずに点滴だけで2ヶ月の入院。

高齢者は、誤嚥性肺炎の危険があるから、食事はダメって言われてね。

しかも入院中に、気づいたら、片手が動かせなくなっていました。
看護師さんに確認したら、軽い脳梗塞おこしてたのかも?みたいな・・?
わたし、毎日病院行っていたのですけれど、なかなか医師には会えないままでした。

あげくの果てに、胃瘻にしますか、どうしますか?って呼ばれたのです。

胃瘻しかない、って言うから、しぶしぶ確認書?にサインはしたけれど、どうしても解せなくて。

で2ヶ月前まで、自分で歩けてご飯も食べれていた人が、いきなり寝たきりの胃瘻しかないのでしょうか?って、他に手はないの?って聞いたのです。

そしたら、先生が、じゃあ嚥下のリハビリしてみましょうか?って言うわけ。

え?なんだ、そんな手があるの?早く言ってよ、って感じでした。


それで、リハビリしてもらいました。でも、最初は水も飲めなかったの。

おばあちゃん!がんばって飲まないと、胃瘻になっちゃうんだよ!と応援して。そしたら、なんのことなく、一週間したら、食べれるようになりました!!


でもね、食べれるようになった途端、退院してください、だったのでした。


それで、突然の車いす介護がはじまりました。
ただ、ありがたい事に、ケアマネージャーさんがとても優秀な方で。

連絡したら、色々、ベッドやら、車いすやら、寝たままでもお風呂に入れるディサービスやら。手配してくださいました。

ただ、後で分った事ですが、入院は医療、介護は医療とは別。
なので、入院中は「介護保険」は止まるんですね。
だから、退院が決まらないと、介護の手配はできないみたいなんです。

そんな事も、ズブの素人の家族には、知る由もありません~。
ひとつ、ひとつ、何故?どうして?と聞きながら・・・でした。
※だから、わからない事は、いろいろ聞いてみることをお勧めします!相手は、プロでわかりすぎているので、こちらがわかってるかどうかって、わからないと思うのです。

そして、車椅子への移乗だとか、おむつ交換のやり方だとか、そういうモノは、こちらから聞かないと教えてはくれません。
車いすの移乗は、頼んでみたら一度だけ、入院中にやらせてくれたけど・・・コツも何もわかりません~★力技でやるしかなかったです。

そして、オムツ交換は結局聞かなかったので、赤ちゃんと同じように替えてました。脚もちあげて・・・私の肩に足かついで!

自宅で、やりにくいな~と思っていたら、SNSで、ネット先のどなたかが、「ころころ転がす」って書いてあって。
え?転がす?

それで、大人のおむつ交換のやり方が、ちょっとわかったわけでした。
えいって転がしたら、横むいて止まっててくれて。
でも、なかなかオムツの場所がうまくいかなくて、身体をのせてから、あ、もうちょっとコッチ!ってずらそうとしたら、紙おむつが千切れたりして。

プロの方に、教えてもらえばよかったな~と、今にしたら思うのでした。


突然の介護に戸惑っている方が、もし読んでくださるならば、とにかく、何でも経験者に聞いてみる事をおすすめします!
ひとりでやろうとしない事です!

私は、ま~ったく無知なまま、介護に突入してしまったので、い~ちばん最初は、「ケアマネージャー」さんが「無料で相談できる」という事も知りませんでした。

そして、市役所に行かないと相談できないものだと思っていました。

違いました!

街に、たぶん「地域包括支援センター」みたいなの・・どこにもあるのではないかと思います。
一応、全国の市町村にあるらしいです。

ですから、まずそこで色々聞いてみる事をおススメします。
超高齢社会になっていますので、今はどこも混んでいるかもしれません。
だから、
もうどうしようもなくなる前に!

わが家は、昨年実母を見送り、4人両親の介護を卒業しました。
だからこそ、その経験が誰かのお役にたてたら良いな~と思っています。

自宅や包括センターで、「介護者の会」のお手伝いをしたりもしています。
きっと、ご近所の包括センターでも、そんな色々な会もあるはずです。


久ぶりに、noteの更新をしちゃいました★
この記事も数年前に書きかけ、下書きのままの放置でした。
ちょっと、こちらも更新しようと思うので、よかったら、また覗いてみてくださいね。
読んでくださって、ありがとうございました。

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