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my select50 vol.10「ROLEX-EXPLORER」

my select50の記念すべき第10回目は腕時計です。
なんとか細々と10回続いています。

実は時計を出そうか悩みに悩みました。
友人で時計愛好家が多く、愛好家どころか時計店を営む先輩や、時計評論家の大先輩もいるなかで、適当言うと怒られそうかなと笑
また、それぞれが想いをもって蒐集しており、それに加えて、やっぱり好みが分かれる嗜好品でもあるからです。

私も、スペックやテクノロジーは詳しくないですが、時計は好きで、今回紹介する時計を含めて腕時計を3本、懐中時計を1本持っています。

黒い文字盤とステンレスのみの削ぎ落されたデザイン

今回選んだのは、持っている中で一番有名で、安い、「ROLEX-EXPLORER」です。

※安いと書きましたが、高級な時計の中では安い方なだけです。私も買ったときは20代前半だったのでドキドキしました。しかも、記事作成に際して調べてみたら、私が買った20年前より30万円も値段が上がってました笑

時計が詳しい方だと、
「ROLEX-EXPLORER???たしかに定番だけど、もっと他のないの???」
と思われるかもしれません。

ここでは、例えば、「一般の人が、無理して1本だけ高級腕時計を買う」ことを仮に想定しています。
私が推薦する理由は、「バランス」が圧倒的に優れている点です。

・まず、誰もが知っている
・高級機械式時計の中では比較的安価(ミドルレンジの少し下くらい)
・登山家・極地探検家に装着してもらうために作られた堅牢な耐久性
・日本に大きな市場を持つROLEXブランドによるメンテナンスの利便性
・オンもオフも合わせられるユーティリティ
・最後に、このEXPLORERを特徴づける「シンプルなデザイン」

この6つの特徴が揃うことにより絶妙なバランスを誇っています。

買って20年近く経ち、かなりの頻度で使っていますが、丈夫なのでほとんど古くならない。
本当はもう少し傷んで使い込んだ感が欲しいくらいです。


満を持して良い時計が欲しい若者などから時々相談が来るのですが、まず1本目はEXPLORERを買って、2本目からより嗜好性の高い時計を買って遊びなさいと伝えます笑

その返しで、「同じ物を買っても平気ですか?」と聞かれますが、高級機械式時計は一生物アイテムで値段もすごく高い。
買った後に、後悔などしたくないと思いますので、なるべくバランスが良い物が良いかと。知り合い全員がEXPLORERをしていても私は全く気になりません。良いものは良いからです。

先ほど、6つの特徴をあげましたが、実は馬鹿にできないのが4つめのメンテナンス。いわゆるオーバーホールというやつです。機械式時計は、だいたい5年おきにメンテナンスに出して、場合によっては部品の交換が必要になります。費用も安くはない。ただでさえ、高いお金を出して買ったので、メンテナンス費用は極力抑えたいといのが本音です。
ROLEXは良いも悪くも日本の市場に大きく進出しているので、メンテナンス部門やサービスがしっかりしています。窓口やオンライン受付などもあります。仕上がりも比較的早い。費用も良心的だと思います。
※よく、「燃費を気にするなら外車に乗るな」的な意見もありますし、私もそう思いますが、そこは気にせずに話を進めます笑

私が持っているEXPLORER以外の時計で、P社のCという腕時計の中では最高峰の1本がありますが、これをオーバーホールに出そうとしたところ、「スイス本国に送って、戻るのが半年、費用は40万円」と言われました。サラリーマンじゃ無理ですよね笑

ブランドの知名度が高いのを嫌がる人も一定数いますが、知名度が高い分だけ、日本市場に食い込んでいるので、便利な部分も多く、例えば購入後のメンテナンスにおいてメリットがあるなどということは知っておいた方が良いと思います。これは腕時計に限らず、インポートブランド全体に言えることかもしれません。

ちょっとつまらないくらいのデザインが私にはちょうど良い。

私が一番押すポイントは、やっぱりデザイン。1953年の販売以来、70年の間に多少の変更はありますが、このシンプルなデザインが売りになっています。そして、付けるシーンを選ばない素晴らしさ。

私は、ファッションを仕事にしていた時期もあるので、スーツから、カジュアルなジャケットスタイル、休日はオーバーサイズのストリートファッションなど、スタイルの振り幅が非常に広いのですが、どの服装でもEXPLORERは対応できます。これは大きいですよね。

例えば、革ベルトの華奢なデザインだと、カジュアルなスタイル、特にラフな格好には合わないし、逆にゴツゴツしたハードなデザインだとスーツに合わない(スーツはシャツのボタンを閉めるので、腕時計が大きいと見た目が変になります)。EXPLORERは全てのシーンに対応できる強みがあります。

ついでに、EXPLORERは大きさがたしか2010年から2021年まで39㎜でしたが、2021年より36㎜に戻りました。私が買ったのは2010年より前なので36㎜です。たかが3㎜ですが、見た目にはかなり違います。
個人的には、EXPLORERのシンプルなデザインが活きるのはやっぱり小さい36㎜だと思っています。

主張しないが、静かに存在感を示すEXPLORER
本当に良いなと思います。

最後に。
今の時代はスマホもあるし、AppleWatchのような機能的な時計もあるので、時計の必要性や、あえて機械式時計を買う理由は、少しずつ無くなってきています。私も、無理に持つ必要はないとも思います。

片や、嗜好品ではありますが、1本だけでも良い機械式時計を持つ喜びがあるのも事実です。ちゃんとした時計はやっぱり良いなと思わせるものづくりの魅力がそこにはあります。

そして、高級機械式時計を買う際は、一生使える高い買い物なので、詳しい人の意見を聞きながら購入することをオススメします。

最後の最後に、時計に詳しい諸先輩方、勝手なことを言い、申し訳ございません。

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追伸.最近悩ましいのが、器や茶の湯に興味を持ってから、時計を外さなければならないシーンが多いこと。時計やアクセサリーは、器を傷つける可能性がありますので。寿司屋でも時計をしているとカウンターの檜の一枚板が傷つくので粋な人は外すと言いますし。
という訳で私は時計をしない日が増えてきています笑

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※こちらは「TISSOT」の懐中時計。最近あまり付けていないなぁ。これもシンプルで良いんですけどね。


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