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2024.08.10 タイムカプセルのひとつ

朝7時ころ、ゴミ捨てのために外に出たら、「あらおはよう、朝早いのね」って、近所のおばあちゃんに話しかけられました。

だいぶ久しぶりにあったような気がします。何年ぶり?
近所といいつつも、会わない方とは、全然会わないものです。

「ドイツからはいつ帰ってきたの?」
田舎町における情報伝達の速さに驚きながらも、おばあちゃんと、たわいない話を数分程度しました。

「すいか、持ってく?」
わたしは、この言葉を無意識に待っていたのかもしれません。

子どものころ、こうして何回も、おばあちゃんからすいかをもらったことを思い出しました。

「今年は美味しいすいかできた?」
子どものころわたしが言っていた台詞を、記憶を頼りに手繰り寄せ、発します。

「当たり前でしょ、わたしを誰だと思ってるの」

そうそう、この言葉。
どうやら、正解だったようです。

朝7時すぎのゴミ捨て場は、まるで、この街に複数埋めたタイムカプセルのひとつを開けたかのような、そんな様相でした。

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