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2024.04.23 手紙
いま、来月誕生日を迎えるお父さんあてに手紙を書いています。まだ3週間くらい先なのですが、どうしても、いま、書きたくなりました。
大人になるにつれて、“親”との距離は少しずつ離れていっているように感じますが、一方で、“親”の存在は、わたしにとってこんなにも大きかったのかと、この頃のわたしは、そんなことをよく考えています。洞窟の中で見つけた宝石を少しずつ削って、いくら削ってもまだその全容はみえなくて、この宝石はいったいどれだけ大きいのだろうと、おおよそそんな感じ、その作業は、まだ道なかば。
たとえば今日、バイトから帰ってきたわたしに、お父さんはシュークリームをくれました。今日、バイトでうまくいかないことがあって落ち込んでいることを、お父さんは確かに知らないはずですが、クリームたっぷりの、シュークリームをくれました。
そういうことの積み重ねから、いまのこのわたしの心や体があるのだと思います。
今日急に誕生日の手紙を書きたくなって、便箋を持ち合わせていなかったわたしは、B5サイズのルーズリーフに、手紙を書いています。お父さんには申し訳ないけれど、おそらく、ルーズリーフのまま渡すでしょう。万年筆から染み出すこのインクの踊りは、いまじゃないと、きっとない。
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