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2024.05.01 ひとつなにかあるとすれば、
夜中に目が覚めて、あまりの静けさに音を欲したわたしは、音楽を聴くわけでもなく、YouTubeを観るわけでもなく、ベッド横のラックに置いていたフィルムカメラを手に取り、シャッターを切りました。
シャッタースピードは、500分の1。真っ暗でしたから、ファインダーをのぞいたって何も見えやしないのですが、まあ、シャッター音を聴きたいだけですし、いやでも、なにか見えるかも、なんて思ったりして。
深夜に起きたって、いまからカップラーメンを食べたいわけでもないし、好きな人とのLINEトーク画面を見てニヤニヤしたいわけでもありません。
ひとつなにかあるとすれば、わたしをどこか別のところへ連れて行ってほしい。
音がひとつの場面の切り替わりであるならば、500分の1のスピードのシャッター音が、どうかそうであってほしい。
深い夜と書いて深夜というものは、とても不思議だと思います。
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