2024.08.02 その高揚を隠していたくて、
時差ボケがぐるぐるぐるぐる頭の中をかき回す中、今日は友だちに旅のお土産を渡しに行きました。
「レモン石けんかイタリアの歯磨き粉、どっちがいい?」
「ありあの好きな方で」
「そんなこと言ってたらどっちもあげないよ」
氷どうしのぶつかり合う音をコメダ珈琲の店内にこだまさせながら、わたしは、友だちといつも通りのやり取りをしていました。
「じゃあ、まずは旅の話を聞かせてよ。そうしたら、きっと決められる気がする。」
そんなおしゃれなことを言う人だったかなと少し驚きながらも、いや確かにわたしの心は踊っていて。
でもその高揚を隠していたくて、「えー、うーん」ってなんとかごまかしてみせました。
わたしは、だれかに何かを話すことが好きなのだと思います。そして友だちは、そんなわたしの性格を知っていて、その気持ちを隠すことなんて、まるでできないと分かっているのですれど。
まあでも。
「仕方ないからどっちもあげる」って、わたしに言わせるための作戦だったかもしれませんが。
抜け目のない友だちです。ほんとうに。
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