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JFKとトランプ大統領、どうなる宇宙軍

11月22日は、ケネディ大統領が暗殺されてから57周年となるが、何度か紹介している、ExoPolitics.org のマイケル・サラ博士が、
ケネディのラスト・スタンド(最後の砦)とトランプ・カード: ディープ・ステートに対抗した宇宙協力」という記事を今公開している。
内容は、これまで拙記事に書いてきたものと重複しているが、いま一度まとめとして紹介しておく。
初めて読まれる方は、「ディスクロージャーへの道」と題したマガジンにこれまでのものをまとめてあるので、併せてお読みいただければ幸い。

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1963年11月12日、ケネディ大統領はソ連のフルシチョフ第一書記と、米ソ共同月探査という大胆な合意に達した。
同年9月20日の国連演説で、ケネディがソ連との共同宇宙探査と月面着陸を呼びかけたことは、歴史的事実としてよく知られているが、その後2ヶ月も経たないうちに、フルシチョフがこれを受け入れたことは、ほとんど知られていない。
だが両者の合意は、米ソの核兵器製造数のエスカレートによる冷戦緊張関係を終結させる試み以上のものを意味していた。
世界の進歩の火付け役となる可能性のある機密UFO関連技術の公開に反対する、ディープ・ステート(DS)の隠蔽策を、ケネディは大胆にも回避しようとしていたのである。

同年6月28日にケネディは、極秘メモ(覚書、伝令)をアレン・ダレスCIA長官(ダレス兄弟の弟)に送り、「冷戦心理戦計画に関連した、MJ-12諜報活動の見直し」を準備するよう要求した。
(訳注: よく言われている、暗殺の10日前にUFO情報を要求したというのは、CIAではなくNASA長官に送った、「宇宙問題に関するソ連との協力」という覚書。)
その中でケネディは、UFO関連問題と技術を管理するために1947年9月24日に秘密裏に設立された、マジェスティック12と呼ばれる省庁間管理グループに言及していた。
MJ-12はその権限により、当時の米国DSの中核に据えられていた。
ケネディの覚書は正式には機密解除されていないが、流出文書の専門家調査により、その信憑性は裏付けられている。

それに対するダレス長官の返信も流出しており、心理戦に関するMJ-12の活動の概要を説明し、それがUFO問題を含んでいることを確認しているが、UFOを、政府への不信感を広めるために計画された、ソビエトのプロパガンダの一部としている。
また、UFO事件の中には地球外起源のものもある可能性を認めているが、国防に対する物理的脅威の一部となるものではないと説明している。
だが、「安全上の理由から私は、MJ-12活動のより機密性の高い側面のいくつかについては、適切なデータを明かすことが出来ない。」と書かれていることは最も意義深い。

だがダレスは、ケネディの要求を拒否し、MJ-12作戦とUFOに対して大統領権限を主張した彼の他の努力を妨害しただけでなく、1961年10月にMJ-12が8つの指令を出すよう計画したことを、ケネディは知らなかった。
その指令は、もしMJ-12の作戦を脅かすならば、ケネディ政権のメンバーを解任することを許可していた。

拙著『ケネディのラスト・スタンド』(2013)で私は、MJ-12グループと機密UFOファイルに対して、大統領権限を主張するケネディの複数の努力があったことを証明している。
手短に言えば、ケネディがフルシチョフと、共同宇宙、月探査の画期的な合意に達した後、CIA防諜部門のトップであるジェームズ・アングルトンは、政界の重要人物の解任を許可する、MJ-12指令の1つを実行した。

MJ-12の8つの指令の中で最も極端なものは、暗号のような暗殺承認であった。
「草案 - プロジェクト Environment(環境)に関する指令 - 我々の環境における成長のために状況が非協力的になり、ワシントンがこれ以上影響を受けることができなくなった時、天気は降水量が不足している… "it should be wet."」
MJ-12文書を法医学的手法で分析する第一人者ロバート・ウッド博士は、「焼け焦げた(CIA)メモ(覚書)」と言われるものは、暗殺指令であると結論づけている。
"it should be wet."という隠語はロシアのもので、"wet work"や"wet affair"(濡れた仕事)というフレーズは、殺されて血に濡れた人物を意味していると博士は指摘している。
「プロジェクト Environment」の実施は、ケネディのまさに公然とした暗殺に繋がり、他の政治指導者に、DSに挑戦しないようにとの明確な警告となった。

MJ-12グループは、ナチス・ドイツと墜落した異星人の宇宙船から得た、リバース・エンジニアリングによる彼らの秘密宇宙活動を暴露する恐れのある、宇宙でのアメリカとロシアの協力を望んでいなかった。
さらにセンシティブだったのは、ドイツから脱出した南極大陸の植民地、および、地球外生命体グループとの間で結ばれた協定だった。

その後数十年間、MJ-12グループはCIAを通じて、宇宙での秘密作戦と諜報活動をコントロールしていた。
これは、CIAが様々な秘密プログラムや国家偵察局(NRO)などの機関に注ぎ込んだ、年間1兆ドルを超える莫大な黒い予算によって可能となっていた。
国防総省と大統領府は、地球軌道上とさらにその先でまさに何が起きているのか、ほとんど闇の中に置きざりにされていた。

2001年1月20日に国防長官に就任する前、ドナルド・ラムズフェルドは、「宇宙パールハーバー」から米国を守るための宇宙兵団創設を推奨する報告書を議会に提出し、国家安全保障委員会のヘッドに任命された。
「もし米国が「宇宙パールハーバー」を回避したいならば、米国宇宙システムへの攻撃の可能性を真剣に考慮する必要があります。…
米国の利益を守るための宇宙利用は、将来的には宇宙軍事部門の創設を必要とするかもしれません。…
空軍省内の宇宙兵団は本来、適切なモデルであるかもしれないし、宇宙省に向けた進化の中で、有用な通過点かもしれません。」

8ヶ月後の2001年9月10日、宇宙兵団の法案が議会で発表されようとしていた時、ラムズフェルドは、2.3兆ドルの会計処理ができないことを明らかにし、ペンタゴンの官僚機構がアメリカ最大の脅威であると宣言した。
「今日のトピックは、アメリカ合衆国の安全保障に深刻な脅威をもたらす、ある敵です。
この敵は、中央計画の世界最後の砦の一つであり、5年計画を規定することで統治しています...
私が世界で最後の老化した独裁者の一人のことを言っていると思うかもしれませんが、彼らの時代もまたもうすぐ終わりで、この敵の強さと大きさには勝てません。
その敵はもっと身近にいる、ペンタゴンの官僚機構です。…
この建物の中では、資源が乏しい時代にもかかわらず、脅威の増大によって税金が課せられ、貪欲ではなく停滞のために、お金は重複した任務と肥大化した官僚機構の中に消えていきます。
技術革新は悪意ではなく、制度的な惰性によって抑制されています。」

ラムズフェルドは演説の中で、予算が紛失している理由を明らかにしただけでなく、高価ではあるが必要な宇宙兵団のようなペンタゴンのイニシアチブに、資金が供給されていた可能性があることを示唆した。
彼の挑発的な演説の翌日、9月11日の(偽旗)テロ攻撃は、謀略による世界的テロリストの脅威に対する、終わりのない中東戦争にアメリカを巻き込んだ。
その結果、宇宙兵団の提案は、ドナルド・トランプ大統領就任から2年目まで20年近く棚上げされた。

2018年3月13日、トランプ大統領は、米軍6番目の軍として宇宙軍の創設を初めて表明し、続く数ヶ月で正式に議会提案した。
トランプ大統領は、彼のアジェンダを実行して新冷戦を終わらせるために、以前のケネディ大統領のように、ロシアと協力するという大胆なビジョンを持っていた。
最初の大統領選挙キャンペーン中には、プーチン大統領に、さまざまな世界的問題で協力するための多くの提案をした。
その時もトランプは、ケネディと同様、人類を繁栄と協力の新時代へと導くための新技術の解禁を思い描いていた。
これは、大統領就任演説からも明らかである。
「我々は、宇宙の謎を解き明かし、病気の悲惨さから地球を解放し、明日のエネルギー、産業、技術を活用する準備ができており、新しい千年紀の誕生に立っている。」

トランプはまたケネディと同様、ロシアを含む他の宇宙開発国との共同月探査を呼びかけた。
2017年12月11日、「宇宙政策大統領令-1」を発し、人類の月への帰還、宇宙の商業利用、火星やその先への有人ミッション、また、「太陽系への人類の拡大を可能にし、新しい知識と機会を地球に持ち帰るための、商業的および国際的パートナーとの革新的で持続可能な探査計画」を呼びかけた。

ケネディが、機密UFOファイルへのアクセスに対するDSの反対を回避しようとしたのと同様に、トランプの宇宙軍創設提案も、世界的技術革命の火付け役となりうる、リバース・エンジニアリングされた機密技術を公開することに対する、DSの隠蔽策を回避するものである。
さらに、アメリカを終わりなき対テロ戦争に巻き込むことで、「宇宙パールハーバー」に対しては脆弱にしようとする、DSの試みも脅かす。
拙著『レッド・ドラゴンの台頭』(2020)で警告したようにDSは、何十年にもわたって共産主義中国を密かに支援し、反重力宇宙機を開発し、強力な宇宙海軍を建設してきた。

トランプ大統領令は、宇宙での協力、共同月探査、ロシアとの冷戦終結、宇宙軍設立の計画に対して、まさしくケネディと同様に、DSからの大規模な報復に直面している。
今日では、肉体的な暗殺ではなく、「盗まれた選挙」が、新たな厄介な指導者であるドナルド・トランプ大統領を政治の場から排除するための、DSの解決策となっている。
今日アメリカで何が起こっているのかを理解する鍵は、ケネディ暗殺の背後にある謎のグループを特定することであり、その現代における現れが、宇宙関連で多くの国際的な協力を同様に構築しようと努力しているトランプを、いかにして大統領職から排除しようと密かに試みているか知ることである。

11月22日はケネディ暗殺事件から57周年となる。
真の加害者達は巧みに影の中に留まり、その罪で起訴されることはなかった。
このようにして、その後継者たちは、最初の8つのMJ-12指令まで遡って、DSのアジェンダを企て実行し続けている。
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尚、サラ博士は、11月22日にオンライン集中講座を開催するそうで、ひょっとしたら、知っている事をすべて公開するのは今しかないという事なのかもしれない。
($55もするので、自分は見ないけど…)


UFOと宇宙問題について長年学んでまいりました。出来るだけ多くのかたにお知らせしたいと思っておりますので、ご協力いただければ幸いです。