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思考ツール「PMI」とバスケットボール。

中学校の部活動ですが、週末のみ地域委託を行う取り組みが活発化していますね。私が関わるミニバスチームにもアンケートが回ってきました。どのような関係になるのか、まだまだ掴めないところだらけですが、小学校、中学校は義務教育であり、地域に根差した学校でもあることから、運動系部活動は「地域スポーツ」と位置付けることも可能では?と、その可能性をモヤモヤと考えております。

さてさて、タイトルに記載の思考ツール「PMI」についてです。

これは物事を整理整頓しながら考えるときに役立つ思考ツールです。

P:プラス(PLUS)
M:マイナス(MINUS)
I:面白いこと、興味があること(INTERESTING)

これら3つの要素に分けて分析してみようというもの。

↓NHK for SChoolから

https://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005320339_00000

そこで、このツールを使って、指導するミニバスチームの夏合宿での振り返りを行いました。

先ず「P:プラス(PLUS)」について。

・ドリブルが上手くなった
・フリースローがしっかりと決まった
・ワンステップシュートを習得した
・体幹トレーニングが楽になってきた

などなど、「個人スキル」に関することが圧倒的に多い状況です。

そして「M:マイナス(MINUS)」を尋ねると・・・

・声があまり出ていない
・練習メニューへの切り替えが遅い
・低学年の世話をあまりしていない
・コーチに言われてから準備、片付けを行っていた

などなど。

何が言いたいかと言いますと、子どもたちの「P」は個人的なことが多く、「M」はチーム全体に関することが多いということですね。

このチーム全体は「環境」と置き換えてもいいかもしれません。

ここで子供たちに伝えたかったのは、「環境を抜きにして個人の活動はあり得ないですよ。」ということ。

個人として成長したいのであれば、良い環境をつくる努力も同時に行うことですね。

当たり前のことですが、ここの横ぐしを通してあげる必要があると感じました。

そしてもう一つの問いかけ「I:面白いこと、興味があること(INTERESTING)」については・・・

・体育館を通る風が気持ちよかった
・体育館にオニヤンマが飛んでいた
・体育館の前にまっすぐの道があった
・雨漏りしているところがあった
・移動式のリングが面白い

などなど、子どもたちなりの「I」を発見してくれていた様子です。

試合の後や練習の後など、「バスケノート」に取り組むチームも多いかと思います。

どうしても「P」と「M」に偏りがちなところに「I」を入れてみてはいかがでしょうか?

意外と、「それ!コーチも気になってた!」と接点が見つかると思いますよ。

それと、モノゴトを「良い」「悪い」の二極化思考だけで判断することなく、「悪い」の中の面白さや秘めた可能性などにも気づくかもしれません。

また、自分自身を俯瞰でき、視野の広さを獲得するチャンスでもあると信じています。

ということで、冒頭に書いた中学校部活動も「PMI」で分析してみようと思います。




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