見出し画像

環境共生時代における可動産/トレーラーハウスの可能性

 私たちは、トレーラーハウスにある一つの想いを込めて事業にあたっています。それは、「環境共生の時代にこそ、可動産は活躍する」ということです。

 最近、社会における豊かさに対しての考え方、また個人の豊かさに対する捉え方が大きく変遷していることを強く感じ始めています。今までの大量生産・消費、そこから生じる大量廃棄を前提とした活動は、社会の大きなうねりとして社会システム全体に波及するかたちで変化をしている最中に、私たちはいま生きています。

 また、最近では、SDGsという「持続可能な未来のための開発目標」のなかで、カテゴリー別に明確な定義もされていますが、まさに私たち企業も果たすべき責任の一端を大きく担っていることを、私自身強く感じています。そして、これからの時代は、その流れがますます加速することでしょう。

 私たちエリアノは、一級建築士事務所という看板を掲げながら、トレーラーハウスに取り組むという、不動産と可動産の両方に取り組むという選択をしています。不動産(建築)は、決まった場所で、人々に永く事業を運営していただく、あるいは使っていただく、賑わいを生む場創りを目指して作られます。しかし、建築では、限られた資金、存在する時間、社会ルールなどの前提となる制約のために実現できないケースも存在しています。トレーラーハウスはそのようなシーンにおいて補完できる役割を担えるものとして、事業として取り組みをしています。

 なぜ、環境共生とトレーラーハウスの親和性が高いと考えているか、その理由となる特徴を私は次のように考えています。

<トレーラーハウスの環境共生の視点における特徴>
① 土地を傷つけずに、動かせば簡単に土地を元の状態に戻せる
② 必要でなくなったら別の場所へ移動できる
③ 必要でなくなったら必要な人へ受け渡せる(廃棄を減らせる/リサイクルできる)
④ 高い耐久性を保有しているため、永い期間にわたり使用できる

 これらのように、動かすことができる丈夫なハコ(空間)であるからこそ、結果として環境共生への貢献を生み出すことができるということとなります。また、逆に言うと、環境のことも十分に想定しながら、計画を行うことが重要になるということです。

 トレーラーハウスは、不動産と可動産、双方の特徴を兼ね備えているために、環境共生に大きく貢献することができるプロダクトであると考えています。そして、私たちは、そのような特徴をもったトレーラーハウスの、貢献性をより高められるよう、デザイン性、居住性、メンテナンス性の両立にこだわって、企画・設計・製造に取り組んでいます。

 そして、上記のような特徴を前提として、改めて社会を見てみますと、まだまだトレーラーハウスが活躍できるシーンは作り出せると私は感じています。私たちの想像をしないような用途を、これからも発見・発明できるものと考えています。

 私たちは、地域や社会への持続可能な環境整備という大局的な視点も持ちながら、事業者とエンドユーザーの双方の視点に立ち、今後も製品開発を行ってまいります。

ぜひ、このような使い方はできないか、というご提案も含めたかたちもあわせて、お問合せをいただければ嬉しく思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?