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僕と名前

最近、自分は何故生きてるのだろうかと考えた。
ネガティブな疑問ではなく、ただ純粋に。

というのも、理想郷を描いて決めた内定先で、自分の無力感を味わい、内定を取り消してもらったのだ。もう一度冷静になって自分と社会との接点を考え直したかった。

でも、時間はないし、そんな壮大な疑問なんて考えたところで答えが出ないのはわかってる。とりあえず、なんとなくでいいから社会に対する自分のスタンス的なものが欲しかった。

考えていた矢先、目に入ったのが自分の名前だった。

僕の名前には、「天」という文字が入る。
天気、天津飯、天井…

あえて、日常的なものを選んでみたが、ほかの言葉はどれも神秘的で、超人的な物が多い。
だから、いつか名前負けしないかと少し荷が重いような心地でいた。

でも、名前の由来を知ってからは、僕は自分の名前が好きになった。

「敬天愛人」という言葉を知っているだろうか。
意味はそのまま。天を敬い、人を愛すということ。
ここでは、天を万物や自然という意味で捉えられている。
僕の名前はこの四字熟語が由来となっている。

天を敬い、人を愛す。
僕を雑念から素へと引き戻してくれる魔法の言葉。

ただ、生活できていることに感謝して、周りにいてくれる人を大切にする。そして、遥か彼方で生きてゆく未来の世代の為に、ちょいとばかり自然と仲良く暮らす。

そうか、それでいいじゃないか。

簡単にいうけども、親から独立してそうやって暮らしてゆくのはとても大変なことなんだと思う。

だからこそ、少し先のことはこれくらいシンプルに留めておいて、今、目の前のことに一生懸命に取り組めばいいのではないかと。
少し肩の荷が降りたような気がした。

うん、頑張れそう。

素敵な名前をつけてくれた家族に感謝。

今日の1枚
梅雨に垣間見た最高密度の天色

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