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【旅行記】東京にでも行くか05【2021.11】

前回の記事(東京にでも行くか04)を読んでない方は、こちらから


18:15 自由学園明日館

実はこの後の行き先は東京に向かう新幹線の中で決めていた。
近代建築の三大巨匠の1人であるフランク・ロイド・ライトとその弟子である遠藤新が設計した自由学園明日館(みょうにちかん)だ。

自由学園明日館には以前も行こうとしたのだが、その時は台風の影響により東京に行く計画そのものが白紙になってしまった…

見学時間は通常10時から16時となっている。
しかし月に一度だけ、第三金曜日に夜間見学(18時ー21時)が行われているのだ!

運がいいことに、この日は夜間見学日だったのでこれは逃すまいと思い、行くことを決めていたのだ。
赤坂見附から東京メトロ丸ノ内線に乗り、池袋駅に向かう。

池袋に到着し、西口から住宅街を歩いて10分もしないところにある。
入口にてチケットを購入する。
チケットは2種類あり、見学料のみの500円のものとお酒の付いた1,200円のものがあった。

お酒は月によって変わるらしく、この日は解禁されたばかりのボージョレ・ヌーヴォーだった気がする。
自分はお酒が好きだがワインは好き嫌いがはっきり分かれるので、見学のみのチケットを購入した。

ブレてしまったがどうにか撮れた1枚

この日は偶然にも部分月食の日だったので、前庭から月食を鑑賞してから中に入る。

明日館帝国ホテルの設計のため来日していたライトに、自由学園創立者の羽仁夫妻が友人でありライトの弟子である遠藤新の紹介のもと会い、その際にライトが自由学園の教育理念に感銘を受け、校舎の設計を引き受けた後1922年中央棟西教室棟が完成したという。

屋根の高さを抑えたその外観からは、F.L.ライトの設計の特徴である、プレーリースタイル(草原様式)が感じられる。

奥側には創建当時からの床材が使われている!

中央棟の教室から見学する。
教室内からはこの建物の歴史が感じられる。
ところどころ改修工事の跡がみて感じられる部分があるのも面白い。

照明や窓のデザインは統一されておらず多様なデザインを楽しむことができる。

自由学園明日館の象徴である大窓

自由学園明日館のシンボルである、中央ホールに向かう。
前庭を臨む、大きな窓が印象的だ。
窓に施された幾何学模様は、費用を抑えながらもユニークな空間を生み出すためだという。

写真奥の壁画は改修工事の際に、
厚く塗られた壁の下から発見されたらしい

窓を眺めるかのように配置された椅子は、旧帝国ホテルにて使用されていたピーコックチェアに似たデザインをしている。
六角形の背もたれにスリットが入っているのが特徴だ。
この椅子のデザインもライトと弟子の遠藤新が担当したという。

1階を見学し終えて、2階へ上がる。
2階は食堂とミニミュージアムとなっている。
食堂中央部では暖炉に火が入れられていた。

窓ごとに幾何学模様のデザインが違う

食堂では採光を確保するためか、いたるところに窓が設けられている。
それぞれの窓に変化に富んだ幾何学的模様が施されている。
自由学園明日館を象徴するような空間であった。

照明が印象的な食堂

食堂に設置されている照明は、F.L.ライト自身がデザインしたものであり、創建当初から変わっていないという。

F.L.ライトが自邸のためにデザインした TALIESIN 2

階段を上がりミニミュージアムへ進む。
ミュージアム内ではF.L.ライト自由学園明日館の展示がされており、模型も置かれていた。
ミュージアムの片隅にはがデザインした『TALIESIN 2』が置かれていた。

屋内から漏れる光が幻想的な風景を生み出す

西と東にある教室棟を回り、庭に出る。
庭から見る中央棟は、窓に施された幾何学模様により、デザインされた照明のように美しい。
外に出て道路向かい側の講堂へ向かう。

遠藤新設計の講堂
建物ガイドなどの会場となる

1927年に完成した講堂はライトの弟子である遠藤新が設計したものだ。
講堂も中央棟などと同じように幾何学模様を基調としたデザインでまとめ上げられている。
講堂では建物ガイドも行われているようだった。

池袋駅に向かう途中会うはずだった友人から連絡がくる。
どうやら、会社のお偉いさんが来たらしく食事に行くことになり、今日は会えないとのことだった。
なので、次の日に会うことにした。

さてどうしたものか、急に手持ちぶさたになってしまった。
もう少し自由学園明日館でゆっくりしておけばと思いつつ、次の行き先を考える。

とりあえず、お腹が空いてしょうがない。
行き先を決めながら池袋駅に向かう。

19:40 神谷バー

東京メトロ丸ノ内線と銀座線を乗り継ぎ、浅草へ向かう。
行き先は神谷バーだ。
何度かマンガで出てきて謎に憧れていた場所だ。

店内に入り、入り口横にてチケットを購入する。
席に着くとウエイターの方がチケットの半券を取りに来る。
片手でモキュッとチケットをちぎる姿がカッコよく見えた。

電気ソーダ(500円)

神谷バーと言えば電気ブランが有名な店である。
しかし、度数は30度と高めなのでビビッてしてしまい最初は電気ソーダ(500円)を頼んでしまった。
電気ブランはブランデーをベースにジン、ワイン、キュラソー、薬草などがブレンドされているカクテルらしい。

電気ブランに合うということなので頼んだ
豚塩漬け(650円)

飲んでみると確かに後味に少し薬草感があり、好き嫌いが分かれそうなものであった。
豚塩漬け(650円)とともにいただく。
電気ソーダの組み合わせがたまらない。

これは試すしかない!

メニュー立てにこんなことが書かれている。
これはお酒好きとしては避けられんと思い追加で電気ブラン(300円)と小ビール(520円)を注文する。

とても小サイズとは思えない生ビール

電気ソーダを飲み終えてすぐに最初に頼んだエビグラタン(800円)とともに飲み物が届いた。
電気ブラン生ビール電気ブラン豚塩漬けの相性が最高であった。
エビグラタンもどこか懐かしさを感じるものであり最高だった。

浅草の夜景

ゆっくりと食事を楽しみ、店の外に出る。
ライトアップされたスカイツリーが綺麗であった。
時刻はまだ21時前。
この後をどう過ごそうか考えながら駅に向かう。

今回はこのへんで


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