【旅行記】東京にでも行くか06【2021.11】
前回の記事(東京にでも行くか05)を読んでない方は、こちらから
21:15 銀座
今夜の宿は神谷バーに行く途中に確保した。
今から向かってもいいが、時刻はまだ21時
ぶらつく時間は十分にある。
夜の建築スポットというと頭の中に表参道がまず思い浮かぶ。
マニアックなチョイスかもしれないが、山本理顕らが設計した東雲キャナルコートも頭をよぎる。
しかし、どちらもなかなか遠い。
とりあえず駅に向かう。
銀座線のホームに立ちふと思い出す。
「そうだ、銀座だ。銀座へ行こう」
銀座までは浅草から20分ほど、宿からもそう遠くはない。
目的地を銀座に定め電車に飛び乗った。
銀座についてまず向かったのは、
レンゾ・ピアノ設計の銀座メゾンエルメス フォーラム
設計者のレンゾ・ピアノは関西国際空港旅客ターミナルなどを設計しており、世界的に有名な建築家の1人だ。
ガラスブロックが積み上げて構成されたファサードは、夜になると建物内の光が解き放たれ、まちを照らすランタンとなる。
1度は訪れるべき、夜の建築スポットのひとつだろう。
この作品が2001年に完成したというのも驚きだ。
現在はとなりの敷地に建物がなく、側面のデザインも楽しむことができるので、ぜひ隣にビルが建つ前に訪れてほしい。
中にはブランド名に気圧されて入ることはできないが、いつか中にも入ってみたいものだ。
続いてすぐ近くにある日建設計が設計した、東急プラザ銀座を見学したかったのだが、もう閉まっており照明も落ちていた。
東急プラザ銀座は『江戸切子』をモチーフにした、ガラスカーテンウォールとアルミルーバーで構成された外観が特徴的な建築作品。
時間帯によって違う表情を見せてくれるのも、面白い作品。
また建物内には6階に『KIRIKO LOUNGE』、屋上階に『KIRIKO TERRACE』という2つの大きなパブリックスペーススペースがある。
6階の『KIRIKO LOUNGE』は国民的アイドルグループ乃木坂46の大ヒット曲『インフルエンサー』のMV撮影にも使われている。
続いて訪れたのは大成建設とアメリカ人建築家ピーター・マリノらが設計したシャネル 銀座並木通
その外観は、CHANELのブランドカラーである白と黒の箱をランダムに積み上げたイメージを表現しているという。
こちらもブランド名に気圧されて、しばらくは中を見学することはできないだろう…
次に訪れたのは、青木淳と先ほど紹介したシャネル 銀座並木通の設計にも携わっているピーター・マリノらが設計したルイ・ヴィトン 銀座並木通り店
波のようなファサードが印象的な建築作品だ。
そのファサードは周囲の景色を写し込み、時間帯や天候などにより様々な姿を見せる。
夜中だろうと水色をベースにところどころオレンジ色が見えていた。
続いて訪れたのは谷口吉生らが設計したGINZA SIX
銀座でも最大規模を誇る建築物で商業施設とオフィスが一体となった複合施設となっている。
金属系の材料を中心に使われている外観は、水平垂直の線がぱきっとした、気品あふれるものに仕上がっている。
駅の方に戻り、次に向かったのは銀座のランドマーク的存在である渡辺仁らが設計した和光時計台
【旅行記】東京にでも行くか02【2021.11】で紹介した国立科学博物館と同じネオ・ルネサンス様式の建物である。
窓の唐草模様の装飾と存在感を放つ頂部の時計が何とも印象的な建築作品である。
こちらも建物内に入ったことはない。
かなり歴史のある建物なのでこれまでに紹介した建築とはまた違った発見があるかもしれない。
続いて訪れたのはルイ・ヴィトン松屋銀座店
こちらもルイ・ヴィトン 銀座並木通り店と同様に外装を青木淳、インテリアをピーター・マリノが設計している。
この特徴的なファサードはルイ・ヴィトンを象徴するデザインである「ダミエ柄」に立体感を与えたものとなっている。
柔らかな3次元のファサードの隙間からこぼれる光が、この建築をより美しくみせている気がする。
続いて訪れたのは内藤廣と鹿島建設が設計したミキモト銀座4丁目本店
その特徴的なファサードには38,000枚のガラスピースを使用している。
刻一刻と変化し、煌めくその外観は伊勢志摩の穏やかな海面を表しているという。
続いて訪れたのはクライン ダイサム アーキテクツと大成建設が設計したGINZA PLACE (銀座プレイス)
その外観は『透かし彫り』をモチーフにデザインされたという。
菱形が連続するファサードは、緩やかな曲線を描いており、気品あふれるものとなっている。
最後に訪れたのはGARDE(ギャルド)が設計したボッテガ・ヴェネタ 銀座フラッグシップ
実はこの場所には乾久美子が設計したDior 銀座が建っていた。
そのファサードは、ブランドを象徴する「イントレチャート」の編み込みを、900枚以上のメタルパネルで表現したものだ。
店内は国産の鉄平石やイタリア産の大理石、両国で伝統的に使用されてきた漆喰などの材料て彩られてるという。
ほかにも和のエッセンスが随所に散りばめられているらしく、こちらもいつの日か中を見学してみたい。
気付けば、時刻は22時を回っていた。
銀座をあとに、ホテルへ向かう。
今回はこのへんで
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