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京都・桂離宮の台所が気になり始めた。

こんにちは!アーキロイドの福井です。
昨日、台所道具を新調したら、昔の台所がどんどん気になり始めてしまった。
ふと、貴族の別荘だった京都・桂離宮の台所ってどうしていたんだろう?と思う。

貴族たちの饗応を支えたキッチンって、どんな様子だったんだろう。
そして、桂離宮には新御殿を中心に広大な庭の中に点在する茶室があるが、どんな給仕の采配を奮っていたんだろう。

桂離宮は、1615年頃に八条宮智仁親王によって別荘として創始された。その後3回の増築されている。明治になり、八条宮家が絶家となり、宮内省に移管され、明治の大修理がなされた。宮内省への移管で別荘という使われ方がされなくなり、新御殿の北側にあった御台所は撤去されてしまったそうだ。残念。

新御殿の御台所は簡単に撤去されてしまったのだが、茶室のキッチンスペースは裏ではなく、いい場所にあるのが面白い。

松琴亭一の間
写真右の棚の下がぽっかり空いているが、床下に炉があり棚の中に置いた(新御殿の御台所から運ばれたのであろう)料理を保温していたよう。


松琴亭一の間の石炉

また、軒下にアウトドアキッチンも…!最後の仕上げをするだけだったかもしれないが、隠れた場所ではなく景色が開けた場所にあるっていうのが面白い。

松琴亭一の間の北側

月波楼
建物の表側に設えてあるキッチンスペース!キッチンが奥に隠される時代が来る前なのか…?美味しいものが出来上がる瞬間は絶景だと思う。

現在は、庭のみを見学できる。(景色が目眩く変化で、とっても見応えがある!)
かつては、新御殿屋内も見学できたようなのだが、釘隠しなどを盗られる事件が頻発し、見学できなくなってしまったんだとか、そうではないんだとか。福井


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