見出し画像

大河ドラマ「光る君へ」の建築の楽しみ方-1

こんにちは!アーキロイドの福井です。
先日、和室の成り立ちについて学んだので、ほんのちょっと共有(復習)。

私たちが思う「和室」って、いつ頃できたのでしょう?

それは、1480年代の室町時代に建てられた銀閣寺「東求堂(トウグドウ)」。
畳を敷き詰めたり、床の間ができたり、いわゆる「和室」ができた。
(書院造り(ショインヅクリ)という様式で定義されている)

それまでは、「寝殿造(シンデンヅクリ)」と言われる様式で建てられていたのだが、
現存しているものは無く、絵巻物から読み解いているよう。

990年頃以降の大河ドラマ「光る君へ」の場面で「寝殿造」追ってみたい。

特徴1:床は板敷(フローリング)、畳は可動家具(座布団やベッド)
下の場面だと、畳が座布団のよう。造り付けの棚も無いので棚も並べられている。
そういえば、お雛様も畳の上に座ってる…!

特徴2:間仕切り壁のない大きなワンルーム
屏風(ビョウブ)や几帳(キチョウ/T字の支えに季節に合った布をかける)などで緩く空間を仕切る。調度品や室礼で場の性格を表現していたかと思うと、スケジュールに合わせたインテリア担当の仕事が気になる。

床の高さが変わっているのにお気づきだろうか。建物の構造上の都合なのだが、これで身分の差を明快にしていた。

特徴3:屋根の構造が見えている
まだ、天井を貼るという考え方が無いので、構造が見えている。

京都御所の紫宸殿(シシンデン)・清涼殿は、江戸時代に平安リバイバルブームが来て、再現されたよう。ちょっとマニアック目線で大河ドラマを楽しみたい。福井


『福井典子の家』ーあたりまえを磨く滋味深い家ー
のWEBサイトを公開しております。ぜひご覧ください。
設計のご相談・ご依頼お待ちしております。


この記事が参加している募集

#散歩日記

9,979件

#新生活をたのしく

47,934件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?