読書感想文(197)宮沢賢治『新編 銀河鉄道の夜』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は宮沢賢治の作品です。
昔、「注文の多い料理店」や「雨ニモマケズ」は読んだことがありましたが、それ以外には多分読んだことがありません。

感想

おもしろかったような、どちらかという不思議な体験でした。
金子みすゞの詩を散文にしたような感じでしょうか。
そう感じたのは恐らく人ではないものの視点が多彩だからだと思います。
こちらの方が世界観がより独特でした。

印象的だったのは、「オツベルと象」「カイロ団長」「猫の事務所」「双子の星」「よだかの星」「セロ弾きのゴーシュ」「黄いろのトマト」などです。
「銀河鉄道の夜」は、ちょっとよくわからないなぁと思ってしまった部分も多く、少し読むのに苦労したというのが正直な感想です。

「よだかの星」はSound Horizonの楽曲、「銀河鉄道の夜」は米津玄師の「カンパネルラ」の元になっているので、その辺りをもう少し考えられそうですが、なかなか難しいです。
「銀河鉄道の夜」では「竜胆の花」が出てきた時にピンときました。
竜胆の花は確かに宇宙にぴったりな、きれいな花だなと思いました。

最近、オリオン座がよく見えるようになってきました。
たまにはゆっくりと星を眺めるのもいいかもしれないなぁと思いました。

おわりに

思っていた以上に短くなりました。
巻末解説を読むと、どうも難しいことがたくさん書いてありました。
私は「よかったなぁ」と思って読み終えた話も、それだけではないようです。
ただ、ひとまずはこれで良いと思います。
お話は心の中でゆっくりと熟成すると思うからです。

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。


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