読書感想文(156)星新一『夜のかくれんぼ』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は星新一のショートショートです。
小学生の頃にハマったのを昨年辺りからまた読み始め、またハマっています。
難しいこと抜きに面白いんですよね。

感想

面白かったです。
それ以外に何を書くか、今まだ全く思いついていないので、一度目次をパラパラと捲ってみます。

そうそう、今回は読んだことがある話が少なかったような気がします。覚えていないだけかもしれませんが……。
「自信」は読んだことがあるような気がしたのですが、こんな話だったっけ?となりました。特徴のない顔の人と入れ替わってしまうのは覚えているのですが、もうちょっと肯定的に新しい人間として生きていたような気がするのです。もしかしたら別のお話なのかもしれませんし、もしそうなら特徴のない顔の人というのが二回出ているということで、一つの要素として面白いなと思います。

「金の粉」は呪いの人形を使って親の敵を打つ話ですが、呪いの人形もよく出てくるような気がします。あとは悪魔もよく出てきます。あとはライバル会社に潜入してそのまま向こうの人間になる、といったような話もいくつかあるような……。それらを分類してまとめて読んでみたら、何か面白いんじゃないか、なんて思いました。

今回一番意外な結末だったのは「一家心中」です。オチといっていいのかわかりませんが、おお、そうきたか、と思いました。この驚きは近未来的なSFではなく、過去だったからでしょうか。或いは現実とかなり具体的にリンクしていたからでしょうか。

あと印象に残っているのは「支出と収入」です。こういう、自分がされたことを他の人に仕返していくというのも、いくつかあるような気がします。こういうのってねずみ講っぽいですよね。そして今回末端に行くほど質が下がるというのはマルチ商法っぽいような気がしました。それをこんな風に描けるのだなぁと思いました。

おわりに

ショートショートは以前毎日数話ずつ読み進めていたのですが、今回はほとんど一気に読み終えました。
面白かったのですが、やっぱり毎日少しずつ読む方が良いような気がしました。というのも、少しずつ読み進めることで立ち止まって色々と考えるからです。今回は一つ読み終わったら次の話へ、とどんどん進んでしまい、一つ一つのお話に対してそれほど何も考えていませんでした。
なので、次からはまた少しずつ読み進めようかなと思います。

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。


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