読書感想文(162)星新一『妖精配給会社』

はじめに

こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。

今回は星新一のショートショートです。
毎日少しずつ読み進めて、今日読み終わりました。
一日に数話ずつ読むと、大体一ヶ月に一冊読み終わります。
疲れている日でも寝る前に一話だけ読む習慣を作りやすいので気に入っています。

感想

今回も面白かったです。
一番印象に残ったのは「求人難」です。
面白かった点を書くとネタバレになってしまうので避けますが、オチが秀逸でした(大体そうですが、特に)。

「作るべきか」というお話もかなり面白かったです。タイムマシンを題材にしていますが、こちらもオチがとても秀逸でした。思わず唸ってしまうほどに。

「ひとつの装置」は昔読んだ記憶が微かにありましたが、オチは覚えていませんでした。「何もしない装置」の役割が必要なものだったのかどうか、人によって意見が分かれそうな気がします。
今の自分としては、無駄なことの必要性を感じていること、そして合理性とは別の何かを求めていることから、あってよかったと思いました。うまく言葉にできませんが、今起こっている全てのことも、この「何もしない装置」と同じような気もします。というのも、人類が滅びた時、全ては無に還るからです。この「何もしない装置」も、何もしないにも関わらず一時期人を賑わせました。大体のことはそういうものなんじゃないかと思うのです。だからといってそれらが意味のない事だとは思いません。
この辺りは新井素子『チグリスとユーフラテス』を読んで考えたことです。

あとは「週末の日」ですが、これは他の本にも収録されていたような気がしました。今は外なので帰ったら調べてみようと思います。

おわりに

ショートショートの感想って難しいんですよね。毎日少しずつ読み進みているから覚えていないものも多くて笑。
でも頭の体操にはなっている気がしますし、何より毎日一日の終わりが楽しくなるので、これからも続けたい習慣です。

ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。


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