見出し画像

仕事をしてるフリをする中間管理者に腹が立つ

質の良い椅子に座りコーヒーをすする上司がいる。あなたの職場にも実務を行いながら管理業務に足を突っ込んでる中間管理者がいないだろうか。

中間管理者が行っていること【事実】

分担で業務を行うメンバーでもありながら、「できる限り自由な時間をください」と部下に声を掛ける。銀行融資を受ける際、同じように「できる限りお金を貸してください」なんて言うだろうか。信頼がなくお金も貸してもらえないだろう。誰も彼を信頼していないが、空気を読んで誰も意義を唱えない。
時間を奪って彼が行っている業務に定例会議がある。会議という名前が付いているが、議論をしているわけではなく、連絡事項を共有しているだけだ。会議の後に資料が全員に配られるわけだが、連絡事項を紙面化しただけなのでわざわざ中間管理者を集めて会議をする必要がない。
また、会議以外にも資料作りにも精を出している。利益を出せないプライベートな資料作りと、誰が観てるかわからない月報をコツコツ作り続けている。誰かにお願いされたわけでもないが彼が自主的に行っている。
その他の管理業務に関してもインターネットの普及により大半が自動化されているため、毎日、毎週と時間をかけて行う業務はない。
一番困るのが、彼の自由な時間をつくるために部下の時間が奪われている、ということに彼が気づいていないことだ。

どうしてその仕組みが作られたか【考察】

彼が中間管理者に選ばれたのは優れているからではない。他の人より勤続年数が長いから、ただそれだけ。部下と比べて実務時間が少ないため、技術や知識は部下の方がいいものを持っている。日々常識が変わる分野であれば経験だけで偉そうに指導もできないものだ。
年功序列の制度があったおかげで他国と比較して富裕層と貧困層の所得格差が大きくないそうだ。そりゃ技能ではなく年齢で待遇が決められるのだから、スーパーエリートがバンバン出世し荒稼ぎすることもない。でもそれは利点であり欠点である。どんなに優れた若者がいても、年功序列の環境下で正しく評価されないのであれば、若者が頑張る理由がなくなるだろう。
彼が中間管理者に選ばれた理由は年功序列の制度があったからだが、彼が部下の時間を奪って利益の出ない業務をしてるフリをしているのは彼が愚かだからだろう。若い芽を摘んでまで楽をしたいという欲望には腹が立つ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?