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【読書メモ57】より上手に伝えるために

みなさんは、相手に伝えたいこと・伝えるべきことを、うまく伝えることができますか?

わたしは、そこまで得意ではありません。
昔は、オブラートに包むようなことをせずストレートに話してしまったことで、相手の反感を買ったり、不快な気分にさせてしまったことが多くありました。

いまは、伝え方を色々と学び、相手に受け取ってもらいやすいように工夫するようにしています。

工夫するようになると、今度は「どのように伝えたらいいんだろう」と悩むようになります。
相手や状況によって最適な伝え方は変化します。
一度うまくいった方法が、次もうまくいくとは限りません。
なので、伝え方の引き出しは多く持っていたほうがよいと思っています。

今回は、マインドフルネスの本として有名な「サーチ・インサイド・ユアセルフ」のなかで紹介されていた、こちらの本を読んでみました。

言いにくいことをうまく伝える会話術

https://www.amazon.co.jp/dp/4794209312/

わたしたちはふつう、相手のストーリーを受け入れるか拒むかの二つにひとつしかなく、それを受け入れた場合には、自分自身のストーリーを手放さなくてはならないと考える。
二つのストーリーのどちらかを選んではならない。両方を受け入れること。それが”なおかつ”のスタンスである。

相手の主張を受け入れることは大事です。受け入れるというのは、その考えを採用するというまでではなく、そういう考え方もあるよねと理解することですね。

また、自分の主張もおざなりにしてはいけません。
わたしは、相手が上司であったり、正しいと感じたことを言われたとしても、必ず自分の考えを伝えるようにしています。

このとき、「自分はこのように考えました」と、あくまで一意見であることも伝えるようにしています。
両方の主張を採用することは難しいかもしれませんが、まず、「お互いの考え方は間違っていないよね」と相互理解することが重要だと考えています。

悪影響と意図を分けるには、「わたしは傷ついた」から「あなたはわたしを傷つけるつもりだった」への自動的な飛躍を意識する必要がある。

これは油断するとやりがちだなと思いました。
相手から何かを言われて、不快に感じたり、傷ついたりすることは、まぁまぁあると思います。

ただし、相手が「不快にさせてやろう」とか「傷つけてやろう」と思って言うことは、あまり無いことだと思います。
でも、自分の中で相手の勝手なイメージを作り上げて、言われていないことも「きっと、こう思っているんじゃないか」と考えてしまいがちです。

なので、言われた事実だけに着目し、また、相手がどうしてそのように言ったのかを確認するようにしています。

あなたの意識を”耐震性”にすることはできない

これは「そうなんだよなぁ」とすごく共感しました。

昔、意識を強く持つということは、何事にも動じない鋼のイメージを持っていました。
それは、自分を硬く強固なものにすることで、来たもの全てを弾きかえすイメージでした。

しかし、そのような状態になることは、非常に難しいです。

また、そうなったとしても、正論を突きつけられたり、自分ではどうにもならない状況で追い込まれたりしていると、そのような状態を保つことも難しいです。

そうではなく、来たものはしっかりと受け止め、でもそれによって自分を損なうことなく、優しく弾き返したり、いなしたりすることが大事だと考えるようになりました。

イメージでいうと、ゴムのように弾力性を持ったものです。
建物に例えると、”耐震性”というよりも”免震構造”といったところでしょうか。

相手の反応を予想し、心構えをしておく
相手の反応への準備がととのうほど、あなたが驚かされる見込みは少なくなる。
あなたがバランスを失う恐れはずっと小さなものになる。

そういえば最近これをやっていないな、と思ったのでメモしました。

様々な種類の相手の反応を見てきたためか、最近はあまり準備しなくても、想定の範囲内に収まることがほとんどだなと感じています。

もしかしたら、自分の環境や状況があまり変化していないということかもしれないな、と思いました。

より良い結果のために、自分の環境や状況は、これからも変化させていきたいと考えています。
そうしたときには、おそらくまた未知の反応に出会うことになるでしょう。
そのときのために、改めて、相手の反応を予想することをやろうと思いました。

ほんとうに言いたいことを言おう 相手に推測させない
・方向違いの表現をしない
・遠回しなはじめ方をしない
言いたいことを明瞭に語るために
・あなたの結論を事実として差し出してはいけない
・あなたの結論がどこからきたかを伝える
・”いつも”と”けっして”で誇張しない

感想

第一に、相手と自分を尊重することを忘れてはいけないと思いました。
次に、事実と感じたことを、誇張や遠慮などを挟まず、ありのままに見つめることが大事だなと思いました。

わたしは管理職なので、発言ひとつひとつに影響力と責任が伴うと思っています。
そのため、伝え方にはかなり気を配っています。

例えば、部下の仕事の成果が満足いかないものだったとします。
そこで「この結果はダメ。こうなるようにしてください」と言ってしまったら、相手はどう思うでしょうか。
不備を指摘するということは達成できたとしても、相手の気分を害し、関係性を損なってしまうかもしれません。
もしかしたら、感情の支配が強くなって、その後の仕事にも影響するかもしれません。

「必要なことを伝えているのに、大げさだ」とか、「そこまで気を使う必要があるのか」と言われるかもしれません。
しかし、実際にこのようなことは経験してきました。

そのため、どんなときでも良い結果に結び付けられるように、これからも伝え方のスキルは伸ばしていきたいと思います。

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