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おいでよ、フィルムの沼。

フィルムカメラってなんだかめんどくさそう、、、。

そう思ってるそこのアナタ!!!!!
そうやって言い訳して、フィルム気になってるくせに避けてきたアナタ!!!!

そんなアナタをフィルム沼に誘うべく、今回はnoteを書いております。笑

フィルム写真って、フィルム選び、現像、プリントなにやらめんどくさそうで金かかりそうで、、、って思いますよね。

いや、確かにお金はかかります。笑

でも思っている以上にめんどくさくなくって、思っている以上に楽しいフィルム写真の魅力をこのnoteでお伝えしたいと思います。

現像ってどうすればいいの?どこで買えばいいの?とかそういう部分に応える記事ってあんまりみかけないなぁと思ったのでそんなところから解説していきます!

この記事で少しでも、フィルムを始めてみよっかなぁ。なんてきっかけになれたら嬉しいなぁ。

さあ、あなたをフィルムという沼の深淵へご招待。

フィルムカメラって何?デジタルカメラと何が違うの?

フィルムカメラとは、その名の通りフィルムを使って撮影するカメラです。

フィルムカメラとデジタルカメラの大きな違いはこのフィルムを使って記録するのか、センサーを使って記録するのかの違いです。

大判、120、135などいろんな種類がありますが、このnoteでは最もポピュラーな35mmフィルム(135フィルム)について話していきたいと思います。

このケースはパトローネと呼ばれます。

↑35mmフィルムはこういうやつです。
みんな大好き写ルンです。の中にもこういうフィルムが入っています。

35mmと聞いて、ピンとくるかたもいるかもしれませんが、デジタルカメラでいう「フルサイズセンサー」というのはこの35mmフィルムの大きさを元に作られています。

フィルムカメラはフィルムがなくなれば入れ替えなければなりませんし、大体一つのフィルムあたり撮れる写真は36枚くらいが限度です。

フィルムカメラのメリット
・電子機器が少ないので壊れても修復しやすい
・いろんな色味のフィルムを楽しめる
・機械的な操作が楽しい

フィルムカメラのデメリット
・現像しないと結果がわからない
・ほとんど新品では買えない
・フィルム価格が高騰している

てな感じ。

フィルムカメラは現在新品で購入しようとするとお高いLeicaか、使い捨てカメラやKodakなどが出しているプラスチック製のカメラのみになります。ですので、基本的には中古で買うことになるかと思います。

オススメのフィルムカメラは?

中古がほとんどなんだ、、、。なんか中古って壊れそうで怖いし、種類たくさんあって何買っていいかわからない、、。

っていう方も多いでしょう。

その気持ちもよくわかります。ですので、フィルムカメラに興味を持ち始めて最初にお勧めしたいのは

やはり「写ルンです。」だと思います。

富士フイルム公式ホームページより。

ドンキホーテや色々なところで取り扱いがあるので、1番手軽に手に入るフィルムカメラです。フィルムの楽しさをまず実感するには本当にもってこいのカメラなので、まずこれに触れてみることをオススメします。

ただ、これ正確には「カメラ」ではなく、「レンズ付きフィルム」なんですよね笑
ですので、フィルム自体の交換はできません
使い切ったら中身を入れ替えるような運用はできないんです。


じゃあ、フィルムを入れ替える楽しさをもっと味わって見たい。そう思った方のステップアップにオススメしたいのが

最近人気がある、Kodakから出たハーフサイズカメラ

Kodak EKTAR H35

です。

これはプラスチック製のカメラになりますが、きちんとフィルム交換もできます。

ハーフサイズカメラてなんじゃ?ってところだと思うんですが、簡単に言えば通常より2倍の枚数撮れるカメラです。

35mmフィルムを半分ずつ使うことで2倍の枚数撮れるようにしているんですね。


さあ、ここまできたらレンズ交換したい、、、とかもっと所有欲が満たされるカメラが欲しい、、、とか思ってくると思います。

そういう方はぜひ、本格的なフィルムカメラに手を出してみてください。

ちなみに私が使用しているのは「Leica M-A」と呼ばれるフィルムカメラです。

フィルムカメラにはだいたい大きく分けて、レンジファインダー式カメラと、センターファインダー式の一眼レフカメラがあります(ウエストレベルファインダーとか色々ありますがここでは割愛)

レンジファインダー式は私の使っているLeicaが代表的でファインダーの中にある距離計を使ってフォーカスを合わせるカメラです。素通しのガラスなのでレンズから見える像とファインダーで見る像は異なるのが特徴です。

一方でセンターファインダー式の一眼レフは今日まで続いているデジタル一眼レフと同じく、ミラーを使ってレンズからの像を直接覗くタイプです。

個人的にはレンジファインダー式カメラがオススメです。今やフィルムカメラでしかほとんど体験できない代物ですので。Leica以外にもレンジファインダーカメラはたくさんあるのでぜひ、調べてみてください。

フィルムカメラを買うときはネットなどではなく、必ず実店舗に足を運び、触って見てから購入することをオススメします。

実際に手に取って状態を見て

・巻き上げレバーがスムーズに動作するか
・シャッターが切れるか
・シャッタースピードが可変しているか
・低速シャッターで止まったりしないか
・露出計があれば、動作しているか

を絶対に確認しましょう。

あとは好みです。フィルムカメラはデジタルカメラのように機種によって機能が大きく変わったりはしませんので、見た目が好きなものを選ぶと良いと思います。

関東近郊にお住まいの方は、新宿にある、北村写真機店にぜひ足を運んでみてください。

ずらーっとたくさんのフィルムカメラが並んでいていろんなフィルムカメラを比較できますのでオススメです。


フィルムってどこで買えるの?どこで現像すればいいの?

これ、意外とわからない人多いんじゃないかなって思います。

一昔前でしたら、ホームセンターとかでもフィルムの現像を受け付けていたり、フィルムが売っていたりしましたが、最近は全く見かけなくなりました。

地元のカメラ屋さんなんてのも、もうなかなか存在しなくなってきていますよね、、。

じゃあ、どこに行けばいいのか。
有名どころで行くと

・カメラのキタムラ
・パレットプラザ
・ヨドバシカメラ
・ビックカメラ

なんかは、現像やプリントもしてくれますし、フィルムも売っていることが多いです。

あとは、カメラ専門店さん

・カメラはスズキ
・チャンプカメラ
・カメラのナニワ


とかとか。

近くにそういう店舗がない!って人も最近では郵送現像をしてくれる店が多いです。

撮ったフィルムをそのまま郵送して到着を待てばいいのですごく楽です。

どうですか?結構、フィルムに対するハードルが下がってきたのではないでしょうか?

フィルム自体の購入も、天下のAmazonで取り扱いがたくさんあるので、近くにお店がないかたは、Amazonで買うのが1番早いでしょう。

オススメのフィルムは?

フィルムを購入する際に1番気をつけなければいけないのは、「ISO感度」です。

デジタルカメラに慣れ親しんだ皆さんからすると、ISO感度を自由に変えられるのは当たり前だと思いますが、フィルムだとそうはいかないのです。

フィルムそれぞれに固定のISO感度が決められており、それは変えることはできません。ISO100のフィルムを使っていて、暗くなってきたからISO400にしよー。なんてことはできないのです。

ですので、どんなシーンで使いたいかを考えて買う必要があります。

日中、屋外をメインに撮影するときISO100、160、200などのフィルムを買うといいでしょう。

代表的なところで行くと

・FUJIFILM FUJICOLOR 100

リーズナブルで無難なフィルム

【作例】


・Kodak GOLD 200

Kodak製の中なら安めのフィルム

【作例】


・Kodak Ektar 100

プロ向け高級フィルム

【作例】

あとは、ほかにもKodak Proimage 100Portra 160などがあります。

そして、日中屋外から室内、夜撮影まで対応させたいって人はISO400のフィルムを買うといいでしょう。

代表的なものだと

・Kodak Portra 400

お高いけど、発色の良さと美しい粒状感で絶大な人気

【作例】


・FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400

自然な発色でコントラストは少し強め

【作例】


・Lomography Color Negative 400

青みが強いフィルム

【作例】


・CineStill Film 400 Dynamic

映画用フィルムの独特な描写が人気

【作例】


いかがでしょうか。それぞれ個性がありますよね。このフィルムによる違いを楽しめるのもフィルムカメラならではだと思います。

このほかにもまだまだ私も使い切れていないくらいいろんな種類があるので、ぜひ色々試して見てください。


で、フィルムカメラって何が楽しいの?

さて、色々わかってきたところで結局、フィルムカメラの何が楽しいの?ってところだと思うんですけど、私なりの意見を述べてこのnoteを締めたいと思います。

フィルムカメラの楽しさの最たるところは

「豊かな撮影体験」

にあると思っています。
昨今のデジタルカメラは便利で、綺麗すぎて個性がなくなりつつあります。撮っていて味気ないのです。

スマホなんかはまさにそうだと思いますが、ボタンをポンっと押すだけ、しかも物理ボタンではなく画面をタップするだけです。そこに感触なんてものはありません。

スマホで撮った写真ってなんだか記憶に残らない気がしませんか?後で見返そう、ともあまり思わない気がします。少なくとも私はそうです。

一方のフィルムカメラはフィルム装填、巻き上げ、シャッターチャージ、ファインダーをのぞいて、ピントを合わせて、やっとシャッターボタンを押し込む。

手間がかかりますが、この一連の動作も含めて写真だと、私は感じるのです。
手間がかかるので、一つ一つの動作をゆっくりしっかりとするようになります。

その分、撮影した際の記憶や感触がしっかりと深く体に残ります。

目で見た情報、音、匂い、感触それがかけ合わさって、シャッターを押すごとにその瞬間が記憶に濃く刻まれる。

AFでパッと合わせてボタンをちょんと押すだけとは比べ物になりません。

シャッターを切る行為って祈りや願いに近い意味合いも含んでいると思います。

忘れたくない、残しておきたいそう思うからこそ、シャッターを切ってその瞬間、刹那を時間と空間ごと切り取る。

フィルムカメラはそんな思いや写真を撮る楽しさを思い出させてくれる、そんな存在だと思います。

なんでも高速化、合理化、省力化の現代です。情報の波に飲まれ、すぐに流行り廃れ、記憶に深く残ることも少ないです。

フィルムカメラはそんな現代の記憶の拠り所、心の落ち着く場所なのかもしれません。

フィルムカメラで残す写真は、どこか特別なものになるでしょう。

みなさん、いかがですか。
フィルムの沼へ入ってみるのもきっと良い体験が待っていると思いますよ。

この記事を見て少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

ではまた👋

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