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#8 『マッキンゼー流入社1年目ロジカルシンキングの教科書』まとめ


こんばんは。GW、極暇ですね。

転職でコンサルを見ていることもあって、本書を手に取ってみた。

この本はマッキンゼー流の思考法を用いて、ゼロ発想、仮説思考で最適な新しい答えをクリエイティブに作るノウハウを教えてくれる。

個人的には、ロジカルとクリエイティブって相反するものだと考えていたけれど、実は相関性のあるものという筆者の主張は驚かされた。


1章 論理思考は難しくない!

以下のステップで論理的思考は行われる。

Step1 前提を自分でちゃんと確認する(それは本当?)
Step2 深く根拠を調べて伝える(〜だからそうだよ)
Step3 自分だけの深い意見を持つ(それ、いいね)

このプロセスで思考することで、「クリエイティブな発想と行動」「コミュニケーション能力」を身に付けることができる。

2章 クリティカルに考える

Step1 前提を自分でちゃんと確認する(それは本当?)

いわゆる「So What?」を考える工程。
前提や問題に対して、「それは本当?だから何?」と深く思考することである。

最初にできるだけ全体を俯瞰して、前提となる問題を正しく捉えることが大切。

ここで注意すべきなのが、「相関関係」と「因果関係」の違いである。

「相関関係」:結果的に関係性はあるが直接的な原因としての結果がない。
「因果関係」:結果的に関係性があり直接的な原因と結果の関係。

相関関係で課題を抽出してしまうと、解決策がクリティカルなものでなくなる危険性がある。
因果関係をしっかりと把握し、課題を発見することが大切。

・クリティカルな思考の3つの姿勢

①目的は何かを常に意識する
→本当に解決すべき課題は何か!

②思考パターンの枠を意識する
→当たり前とされている概念や思考の枠に縛られず、柔軟な発想を!

③問い続ける(So What? Why So?)
→深掘りをしていく!

・クリティカルな思考を鍛える7つの習慣

①身近な人にあえて具体的に話す
→雑談においてもロジカルに

②乗っかるのをやめる
→流されないこと

③ニュースの見出しから別のことを考える
→多面的な視点から物事を捉える

④衝動買いの前に考える
→本当に必要なものか、妥当な値段かを思考

⑤事実と意見を区別する
→感情論ではなく客観的なデータで思考

⑥ソクラテスになってみる
→どんな発言に対しても問いを立てる

⑦言葉の曖昧さに甘えない
→具体的に話す

3章 ロジカルに展開する

Step2 深く根拠を調べて伝える(〜だからそうだよ)

自分が伝えたいことをわかりやすく展開する。
ポイントは3つ。

①論理にモレがないか(広がり)
→事実や情報は全て揃える

②論理が深掘りされているか(深み)
→課題・結論・根拠 のそれぞれが深掘りされている必要

③論理に筋が通っているか(飛躍)
→課題・結論・根拠 の順で伝えるピラミッドストラクチャーを意識

「課題テーマ」を出すときの思考法として、「演繹法」「帰納法」の2つがある。

「演繹法」
前提ルール(大前提)→調査観測(小前提)→結論行動

いわゆる三段論法とも呼ばれる。

全ての人間は死ぬ→ソクラテスは人間である→ゆえにソクラテスは死ぬ

ビジネスの例では...
スマホの普及率は50%→電車でスマホいじる人多い→HPをスマホ対応へ

前提条件を類推法を用いて、全く異なる業界や条件を組み込むと新しい発想が生まれることもある。

「帰納法」
複数の事実・状況→類似性の調査観測→結論

(例)
手帳のスケジュールが整理されている人の営業成績は高い
いつやるかを即答できる人の営業成績は高い
→営業成績の高い人は時間管理ができている
→時間管理を学ぶことは営業成績の向上に繋がる

4章 クリティカルに発想する

Step3 自分だけの深い意見を持つ(それ、いいね)

論理的な思考がいくらできていても、アウトプットが独創的なものでなければ、相手の共感を得ることはできない。

とはいえ、アウトプットの思考法にも型があり、論理的な手順を踏むことで、それが可能になる。

・等価交換法
テーマの設定→対象と等価なものを探す→等価なものにテーマを置き換えて考える→元のテーマに立ち返って再度思考

・シックスハット法
6つの視点からアイディアを出す。

①客観的:数字やデータ、定量
②直感的:感情、定性
③否定的:課題やリスク、損失
④肯定的:評価できる点やメリット
⑤創造的:革新的なこと、全く新しいこと
⑥プロセス管理:実現性を元に

5章 クリシン+ロジシンで独創的な飛躍をする

日常からビジネスまで、日々本書で紹介されている思考法を繰り返すことがとても大切。

シナリオ分析をする必要性もある。
うまく行った場合とうまくいかなかった場合にケースを分け、それぞれの影響を事前に考える。ヘッジをかける。

本物の論理思考とは、論理思考を習慣にして、意識的にクリティカルに思考することで鋭くなった直感の正しさをロジカルに証明してくれること、である。

以上がまとめとなる。

前回読んだ、営業の本と似ている部分があると思った。

論理的な思考を仮説検証し、習慣化することで、論理的かつ独創的な発想ができるようになりたい!

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