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たかが身支度、されど身支度

 一人で着替えが出来るようになると、親の負担もグンッと減りますよね。ところがなかなか手が離れないお子さんもいます。

 同年齢の子どもに比べて不器用ということもあるでしょう。そもそも真似をすることが苦手、という事もあります。見様見真似で出来るようにならないのです。

 子どもを着替えさせる時、どうやってますか?子どもの前面から着替えさせていませんか?まだ小さいときはそれで構いません。でも、そろそろ着替えを教えたい、自分で着替えられるようになって欲しいと思ったら、子どもの背面から介助してみましょう。背中側に回って、子どもの手を取り、着替えの手伝いをするのです。はためには二人羽織のような感じかな?この方法だと子どもは自分で着替えている感覚が強くなります。前から着替えさせられているときには気づかなかった、例えば服を広げて腕を通す感じや、ズボンの中に自ら足を入れるときの腕の動きなどがわかりやすくなります。ぜひ試してみてください。


 この方法、子どもにお遊戯やダンスを教えるときにも有効です。

前に立って教えてくれる先生の動きが真似できなくてダンスやお遊戯が嫌いになってしまう子どもは意外と多いです。

そんな子どもには後ろに回って動きの補助をしてあげましょう。コツがつかみやすいですよ。


 実は真似をするのが苦手な子どもは、いわゆる視力とは別の視覚機能に問題がある場合も多いです(ADHDやLDの子に多いと言われています)。

 目の筋肉がよく発達していなくて、モノの遠近感を捉えるのが難しかったり、動くものを目で追うのが難しい動体視力に問題がある場合もあります。

 これは『ヴィジョントレーニング』というトレーニングである程度鍛えることが出来ます。
 そんな話もまた今度。




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