見出し画像

本当に「みえて」いるのかな?

 ご訪問ありがとうございます。はじめまして、の方はこちら↓もどうぞ。

 
 「視覚」について学んでいます。いわゆる「視力」ではありません。「視力」は「視覚」の機能の一部であると言うとわかりやすいでしょうか?
 「視力」とは、ものがどれくらいはっきり見えているかを数値化したものです。一方、「視覚機能」と言われるものは、眼球運動や認知能力なども含む総合的な働きです。この視覚機能が十分に発達しているかいないかが、LDと呼ばれる学習障害に大きく関わっているのでは?といわれています。
#ADHDにも関係があるようです

 例えば、黒板の文字を手元のノートに書き写す場合、黒板(遠い場所)からノート(近い場所)に両目の焦点を素早く合わせる作業が必要になります。しかもそれは一回では終わりません。黒板とノートを何度も往復し、そのたびに両目の筋肉を動かし、焦点を近いところから遠いところへ、そしてまた近いところへと瞬時に動かすことになります。視力に問題がなくても、眼の筋肉に問題があったらどうでしょう?右目の筋肉と左目の筋肉の強さが違い、見え方がアンバランスだったら?そうなると、黒板の文字は見えても、書き写す時に手元がはっきり見えずに文字がきちんと書けない、という状況になります。手元に焦点が合う頃には黒板に書いてあったことを忘れてしまい、再度黒板を見直さなくてはなりません。これでは他の人の何倍も時間がかかってしまいます。

 「視覚機能」とは「眼で見て(インプット)」「見た情報を脳内で処理して」「行動に移す(アウトプット)」までを指しますが、飛んできたボールが上手く避けられない、というのは眼と手のチームワークが上手く取れていない可能性があります。
 飛んできたボールを見て(インプット)、脳内では『避けなくちゃ!』と思って(情報処理)、でも体が動かない、つまりアウトプットの機能と連動していないわけですね。
 運動音痴、で片付けられてしまうことも多いですが、度を越して「鈍いのでは?」と感じたなら視覚機能の問題を疑ってみても良いかもしれません。


 「ヴィジョントレーニング」という手法で視覚機能は鍛えることが出来ます。欧米ではとてもメジャーなものですが、日本ではまだあまり広がっていません。
#ボクサーの村田選手もヴィジョントレーニングをうけてました
 医療でも治療でもないので、LDが治る、というものではありませんが、視覚機能を鍛えることで改善されることは多そうです。
 家でも出来る簡単なトレーニング方法もあるので、いずれ紹介したいと思います。
 そんな話もまた今度。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?