2000年 てんらんかい「アランジアラモード」でうさぎやわるものがおしゃれに!
アランジアロンゾ設立10年目! 大きなてんらんかいも3年目です。台湾のお店もできましたよ。
超合金メカパンダくん
子供の頃、隣に住んでいた男の子が超合金を持っていました。私達は女の子だったのでそれほど欲しかったわけではありませんが、『ヒーローなメカロボットは超合金になるもんなんだ』と思い込みました。だからメカパンダくんを超合金にしてやりたいと思うのは、自然な親心でした。おもちゃ屋さんにお願いに行きました。当然ですが断られました。テレビヒーローじゃないからです。メカパンダくんは弱いからです。悔しい。不憫だ。雑誌や、アランジペーパーで応援を呼び掛けました。すると、たくさんの応援メッセージが寄せられたのです。弱いメカパンダくんに。それらを1枚ずつノートにスクラップしたのを持って再度、おもちゃ屋さんにお願いしました。
「弱いけれど、テレビのヒーローじゃないけれど超合金にしてあげるよメカパンダくん、特例だよ」ということがおもちゃ屋さんの会議で決まりました。
こうして超合金メカパンダくんは完成したのです。
みんなのおかげだよー。ロケットパンチはないけど腕がゴトッと落ちるよ。弱いけどせめて少しでもみんなの役に立ちたいからお腹に時計もしこんだよ。
アランジ アラモード
服は以前からずっと、つくりたいと思っていました。生地もつくってみたいなぁと思っていました。ぬいぐるみの服もつくってみたいな、ファッション写真も撮ってみたいな、服屋さんもやってみたいな。
てんらんかいのテーマはわりとすぐ決まりました。てんらんかい会場に服屋さんをつくってしまおう、お店やさんごっこのようです。ごっこのようですが、ちゃんと買えて、もちろんちゃんと着られるかわいい服をつくりました。服屋さんは展示と販売をかねていました。
ぬいぐるみ達もいっきに、衣装持ちになりました。今までは格子や無地の、『アランジ スモッグ』(えりも何も付いていない、男女兼用のいつもの服)しか着せてもらえてなかったので大喜びでした。そういえば、いつも裸のぬいぐるみ(特にカッパ)はなかなか似合う服がなくてたいへんでした。
例年てんらんかいは、4月のゴールデンウィークの時期から始まって、夏の終わりまで、全国をまわりますが、この年は秋にも冬服に着替えたバージョンで開催されました。うさぎや、わるものは、冬服も充実して、ますます衣装持ちになったのでした。
このてんらんかいを機会に、服や生地など、製造業者さんに教わりながら、初めてつくった物がたくさんありました。やればやるほど、奥が深いです。「もっと時間があればいいのに」「もっとかわいい物がつくりたいのに。なんて、まだまだ未熟者なんだろう」てんらんかいに向けて精一杯がんばりましたが、服づくりや、テキスタイルは、また改めて本格的に取り組んでみたいと思いました。
食べ物がおいしい街、台北
台湾の台北にアランジ ショップができました。初めての海外でのお店、初めてのフランチャイズ店です。
アランジ アロンゾ海外進出は『情けなくなる程の英語力のなさ』『著作権、関税など法的なややこしい手続きや、違法コピーなどトラブルがおっかない』等が理由で、あまり進めていませんでした。パリのすてきなセレクトショップ『コレット』さんからお電話もらった時も、フランス語はもちろん、英語をしゃべれる人さえいなかったため、ジタバタして電話を押し付けあいました。ドイツの雑貨屋さんからお問い合わせがあった時もアタフタしました。海外での卸し先はその2軒だけでした。台北の方から連絡頂いた時もそんな調子でしたから、卸しはともかく、出店なんてとんでもないことに思われました。
が、台北でアランジ ショップを開きたい、というその人はとても熱心で、しかもすばやい行動力の持ち主でした。あっ、という間に店鋪にするビルを見つけて、借りてしまったのでした。そして、その場所を見に台北へ行った私達も、そのこぢんまりとした佇まいのビルが気に入ってしまったのでした。そしてそして、その時食べた小籠包も、大根餅も、タピオカ入りミルクティーも気に入ってしまったのでした。台北はいいところです。
言葉の問題はアランジスタッフにも英語がしゃべれる者がやっと現れ、なんとかなりました。私達も、せめて挨拶ぐらいはスラスラと英語でしゃべってみたいものだと思い、英会話に通い始めましたが、続きませんでした。3ヶ月前から習い始めたという、台北の人のしゃべる日本語のほうが、何年も学校で習い続けたはずの、私達の英語よりも上手でした。
そんな言葉の通じない海外で、アランジが受け入れられているのは、とても不思議でした。
店長はカエルくんが抜擢されました。雨季には毎日雨が降る台湾でごきげんです。ビジネスパートナーのショップオーナーの謝さんと固い握手をかわしています。
このころの商品
デニムの生地。抜染という技法で柄を出しています。使っていくうちにいい感じに縦落ちしていくにくいやつ。
すっかり人気者の地位を獲得したスリムボーイくん。マグネットはこのころの人気商品のひとつ。どんどん種類が増え続け、何百種類もの柄があります。もとのイラストが何に使われていたのか全部わかる人はかなりすごいです。
アランジ犬、てつ
神戸のわんわんランド内のペットショップで、一緒のケージに入れられていた、無抵抗の弟(兄かも?)をいじめていた、てつ。
わるいことをするのが好きな、バカ犬、てつ。
ねむい時はぬくぬくになって、くたくたになってかわいい、てつ。
アランジ アロンゾで、店番として、写真や絵のモデルとして働く犬、てつ(本当はてつは将来、警察犬や盲導犬になりたかったのかもしれないけれど、雑貨屋の犬としての運命が決められている、てつ)。てつがアランジ アロンゾに入社しました。
次はいよいよ21世期!アランジアロンゾは10周年!新天地での2001年に続きます。
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