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極めるのは結局…と母は言った

おはようございます。
毎日編み物をしながら暮らしているアランアミです。

昨日の編み物🧶

あとは黒のエコアンダリヤで仕上げておしまいの予定です

ふと思い出した母の一言について今日は綴ってみたいと思います。

台所で料理している母に向かって

「ねえ、お母さん、どうして家で料理をするのは女の人ばかりなのに料理のプロになるのは男の人なの?」

この質問を投げかけたのがいつだったのかはよく覚えていない。

小学校高学年だった気もするし、もう中学生になっていた頃なのかもしれない。

私の父は料理が趣味で時々台所に立つことがある。
でもそれは「家事」ではなく、「趣味」なのだ。

料理番組も好きで『料理の鉄人』や『どっちの料理ショー』といったものを好んで見ていた。
余談だけれど、私の中で『料理の鉄人』のハイライトは料理人たちが食材を選んでいる場面である。序盤で楽しみはほとんど終わってしまう。

調理している場面はあまり関心が無かったようで覚えているのは和の鉄人の道場六三郎さんがお品書きを書いているところと出汁をとっているところ、そして服部さんが何か解説しているところである。

『どっちの料理ショー』も食材紹介の時間が好きだったので、私の小さい頃の関心は結構偏っていたようだ。

そんな感じで父の横でぼーっと料理番組を見て育った私には「料理のプロは男性」という認識があったんだと思う。

母が台所に立つ姿を見て、何となく違和感を覚えて出たのが先の問い。

家の台所に立つのは女性で、プロとしてキッチンに立つのは男性。

なんで?

質問は続く

「それにさ、ピアノも習ってるのは女の子ばっかりなのにピアニストとか作曲家は男の人ばっかりだよね。何で?」

「そうだねぇ…料理もピアノもそういったものは極めるのは男性なのよねぇ…」

「ふーん。そういうものってこと?」

「うーん、その道を突き詰めてプロに成るっているのは男性の方が向いているからじゃない?」

「ふーん。」

そんな会話だったような。

母の歯切れの悪さとどこか遠くを見るような表情が心に引っかかり、このやり取りは時折思い出されるのです。


大人になった私はどう思うのか

男性の方が「プロ」になりやすいのは生物的な違いじゃなくて環境によるところが大きいんじゃないかなと思う。

一つのことを突き詰められる環境が男性の方が整いやすい社会になっているんじゃないかな。

みんながプロになる必要はないけれど、誰でもプロを目指せる世の中だったらいいなとぼんやり思うのでした。


ではでは、良い1日を〜

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