実写版『かりあげクン』第一話雑感
……ほう、アニメ版と同じく「ショートドラマ三本構成」ときましたか。
確かにドタバタコメディではありました、が……主人公・かりあげ正太のキャラが淡々としすぎてるかな。いつでも真顔でマイペースなのはいいんですが、声を含めてトーンが低めなのかどこか根暗っぽく見えてしまうのが少々残念。もちろんダメというわけではなく「もっと明るくてもいい」ってこと。これはアニメ版の声が割とトーン高めな塩屋翼で、その印象が強かったせいかもしれません。
それだけに、ほんにゃら産業の方々がむしろ際立ってました。岩井ジョニ男さんの木村課長は期待通りだったし、係長役の野口かおるさんもなかなかいいキャラです。社長の温水洋一さんは割と普通だったかな(田山涼成さんでもよかった)。
しかし今回のベストキャラは同僚の鈴木さん(大津尋葵)でしょうか。「ネットなら忌憚なく意見が言える」というかりあげの意見にすっかり感化されてしまい、それを実践すべく仕事仲間まで巻き込み、あたかも一大プロジェクトの如く熱意を注ぎ込んだうえで、あのオチ。そこに、あのねぇ……と言いたげなジョニ男課長の顔もまたよし。
……あ、よくよく考えればこの「熱意」というのが鍵なのか。かりあげは鈴木さんと真逆で、同様のことを真顔で淡々と、コレが僕の普通ですと言わんばかりにしれっと行っている。それが上記した「主人公の描き方」と繋がるのか。そうなるとアレはアレでいい。とはいえ、やっぱりもう少しトーンを上げても違和感ないと思う。てなトコでしょうか。
次回からはドラマ版オリジナルキャラ・清水彩花が登場。さて、どうなるやら?
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