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『空の大怪獣ラドン』復活と、うちの母親の話。

 「午前十時の映画祭」がまたもやってくれました。今度はラドンですか!

 前回の『モスラ』4Kに続いての復活は何とも嬉しい限り。初見は小学生の頃にTV放映された時でした。どこの局かは忘れましたが『モスラ』『空の大怪獣ラドン』『三大怪獣 地球最大の決戦』と立て続けにオンエアしていたのです。ちょうど我が家には導入したばかりのビデオデッキがあり、それを録画して何遍観返したことやら……
 それゆえ今回のデジタルリマスターは怪獣好きとして嬉しいのと、『モスラ』同様に30年以上前からハマっている自分を思い出したりと、二つの感情が湧き上がってきますね。

 ちなみに我が家には自分よりもずっと先に『ラドン』を観た人がいます。うちの母です。なんでも、劇場で映画を観た記憶の中で一番古いのは『ラドン』だったとか。ただ封切り時は6歳で「そこまで早くなかったはず。でも小学校低学年だったのは確かだったかな」と。再上映か、はたまた地元の小屋独自のプログラムだったかは分かりませんが、映画館で観たのはしっかり覚えてるのだとか。
「内容までは覚えてない。でも最後に阿蘇山が噴火するところはずっと記憶に残ってるのよねぇ……」
と常々言ってました。おまけに当時の街の様子とか、実家が営んでいたお店で何をやっていたかという思い出話もワンサカ語ってくれます。映画の感想を聴けずとも、そういう育ってきた時代の話が聴けるのは良いものです。

 どうやら『ラドン』は母親にとって「記憶スイッチ」が入るきっかけになる映画のようですね。

 それが理由なのかは分かりませんが、息子(つまり自分)の怪獣趣味に関して物凄く理解があるといいますか……何にせよありがたいです。そんな母親にもしも『ラドン』4Kを観せたらどうなるでしょう。また新たなスイッチが入ったりするのかもしれません。
 『空の大怪獣ラドン』。それは息子と母親にとって「昔の何かしら」を思い出させてくれる作品です。
 
 映画の内容について語るのは上映後にとっておきましょう。年末が待ち遠しい……とかいいながらあっという間にその日が来ると思うので。

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