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シン・ウルトラマンMX4D版~ガボラとの戦いで泣いた俺~

 東京都現代美術館で「生誕100年・特撮美術監督井上泰幸展」を鑑賞後、今度は映画館へ移動しました。目指すは、MX4D上映スクリーンを擁する「TOHOシネマズ・六本木ヒルズ」です。目的はコレ。

 地元グンマーだと前橋で上映していますが、折角だからこのタイミングで観てしまおうと急遽予約を取りました。

何年ぶりかのヒルズです

 自分は六本木ヒルズなんて滅多に来ません。これが二度目です。最初に来たのは特撮関連の企画展と共に森ビルの都市模型が一般公開された時でした。あれから数年、やはり特撮絡みで足を運ぶこととなりました。自分の原動力はそこにあるようです。
 荷物をコインロッカーに預けて、いよいよMX4D版に挑みます。

 ……いやぁ、驚いた。まさかガボラとの戦いで涙が出てくるなんて!

 まず素直に書くと「予想していたエフェクトとは違った」。特に長澤まさみはどうなるかについては全く違った。一瞬肩透かしを食らったようにも感じたが、今思えばビル破壊以外は何の効果音も無かったのだし、彼女自身が何の感情も無いのならそうもなるか。大袈裟にするだけがMX4Dではないのだろう、と一応納得している。でももっとあっても良かったのよ?

 とはいえ、バトルシーンに関しては感動すら覚えた。特にガボラ! 個人的にはザラブの空中戦に期待してましたが、気が付けばこちらの方で断然盛り上がってました。
 宮内國郎の再演奏BGMをバックに繰り広げられるウルトラマンとガボラの肉弾戦。昭和特撮がそのままリブートされたような戦闘シーンに合わせ、座席はドカドカブンブンと揺れ動く。自分にはここが一番画面との一体感を得られた。そして気が付けば、眼から涙が流れていた。
 「テレビ画面で観てきた『特撮』が、こんなに格好良くなって帰ってきたんだ……」
 そんな気分でした。


 余談ですが、先日ライムスター宇多丸氏が自身のラジオ番組で『シン・ウルトラマン』について語ったそうです。

 宇多丸氏の絶賛箇所は非常に分かる。自分にとっても「これだよ!」と思ったし、まさにツボを突いてきた感じなので諸手を挙げてしまうほどだが、同時に批判(指摘)している箇所にも納得出来る。とりわけ後半部分については自分も初回鑑賞後のレビューで「展開が急ぎ足気味に思え、そこを詰めていたら文句無しだった」と書いており、当初は絶賛しつつも惜しいと感じてしまったのは事実ですね。

 しかし……今の自分はもう良いところが増幅された結果、涙を流すほどになってるんです。不満点も分かるけど、それを覆い尽くすくらいに「イイネ!」状態。感動のツボを突かれちゃしょうがない。それほど良いと思えるところが良すぎる。だから良いと思えるところを滅茶苦茶褒めたい。もうお願いだからこれに関してはそうさせてくれ!
 宇多丸氏も「押さえているところは押さえてるし、やいのやいの言うの含めてコスパ抜群」と締めてますので、これからも「押さえている部分=ツボを突かれた部分」で大いに感動したいと思います。

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