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実写版かりあげクン・第7話雑感

 かりあげクンといえば、原作の植田まさし先生はまだ休養中。ドラマはご覧になってるのでしょうか?

 自分も仕事をしている以上「一人のサラリーマン」に違いはないですが、この人生で一度たりとも、オフィスと呼べる場所でスーツを着て書類とにらめっこするような業務に就いたことがありません。子供の頃に『かりあげクン』を読んだり、植木等主演のサラリーマン喜劇映画を観て楽しみつつも、

「将来は自分もスーツ着て仕事しに向かうのかねぇ」

 と未来の姿を想像してましたが、まさか作業服での工場仕事とは。一時期はガチの迷彩服(自衛隊にいた)まで着てました。ホワイトカラーとは全く無縁の人生になるとは。30年前の自分が知ったらさぞ驚くことでしょう。

 そんなこともあってか「稟議書」といってもピンとこないのです。ただ、判子を貰えたのなら書類として何の問題もないはず。それがダメだというならどこをどうすれば? と原因を追っかけ続けた結果堂々巡りになる、実に面倒臭い状況をなんとも分かりやすく描いてました。あんたがこれでOKって言ったんだから責任持って処理しろよ! てはリーマンあるあるなんでしょうか。
 しかし思い返してみれば、工場で働いててもこの手の堂々巡りはあるんですよね。前職場での話ですが、働き始めて数カ月後に突貫作業の製造現場にいきなり放り込まれ、とある工程を任されたはいいののですが、どうやら自分のやっていた作業が間違っていたらしいのです。
「なぜこうなった?」と問われて素直に
「こういう風にしろと指示されたからです」と答えたところ
「誰に指示された?」
と原因探しが延々続いてしまい、結果作業指示が伝言ゲームみたいな状態になっていたようで責任はあやふやに。あれは何だったんだろう、と今でも思わずにいられません。
 ドラマ内では責任のたらい回しをギャグにしてましたが、工程手順の伝言ゲーム化もこんなノリでコント風に出来ませんかね? 工場作業あるあるドラマ……あんまり受けないか。

 お次は卓球のダブルスを組むこととなったかりあげと清水さん。彼女とに取ってかりあげは「いろいろな意味で気になる人」らしく、脈があるのか無いのか、はたまたかりあげが鈍感すぎるのか。しかし原作ではしばしば誰かをデートに誘ったりしてたので、当人は変わり者ですが男女問わず交友関係はあるのですよね。今回の実写版ではかなりドライな性格にしたようです。
 ではあるものの、前回放送の「脱するゲーム」では謎解きと称して同僚に部屋の片付けをさせていました。社内卓球大会の告知は前々からあったはずですから……

 もしや、清水さんと部屋で練習するのを見越してゲームを仕掛けたか?  本当に心の読めない男です。

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