「外国語案内」と「狂犬病」に関するお話。
直接関係は無いけど、某国に関係するニュースが2つ出てきたので書いておこう。
そんなクレームが来たからといって撤去はなかろう……というか、そもそもそのクレーム自体がおかしいですね。こんな世界情勢とはいえ、侵略を仕掛けた国の言語そのものを見ただけで「不快だ」とは、さすがに感情へ走りすぎ。何よりこの思考、かつての戦争で起きた「敵性語」そのまんまです。
太平洋戦争時では敵国となる米英の言葉が「敵性語」とみなされ置き換えられたそうですが、別に国が法律で決めたのではなく一種の市民運動に過ぎません。当時、国の検閲は確かにありましたが「ラジオ」や「ニュース」といった言葉は普通に使われていたそうですからね。結局はこのクレームの方が「イチャモンもいいところだ」となって再度表示が決定。まあ、当然でしょう。そもそも誰が言い出した話なのやら。
そしてもう一つ引っかかったニュースが。
これは法律の壁というか「ペットを検疫所に預けた場合」の委託料がかかる、という話。動物愛護の観点から「どうにかならないのか」と感情的な声が挙がるいる一方で、狂犬病の恐ろしさは半端ではない、感情論で語るべきではないと主張する声も多いですね。ただパッと見で目立つのは後者で「そこまで可哀想だと思うなら出資を募ればよい」とスッパリ言い放つ方も。非情にも見えますが、狂犬病の脅威を考えると同情や感情論では解決できませんから。
以前どこぞの情報バラエティ番組で紹介された「最も危険な感染症ベスト3」という話題でもしっかり狂犬病は入ってました。日本では愛犬のワクチン接種が義務化されているものの、厚生省のデータを見る限り、世界レベルでみると狂犬病を抑え込んでいる国の方が珍しいのです。狂犬病洗浄地域と呼ばれるのは日本や豪州、欧州のごく一部のみ。世界で年間5万人以上が亡くなるのでは、効果的な治療法が無い以上根絶など程遠い話でしょう。
あと「狂犬」といいつつ小動物であれば感染します。当然、ネコにも。
昔学習まんがで読んだ話ですが、いわゆる「化け猫」と呼ばれる妖怪の正体は狂犬病に感染した猫だったと解説されています。
狂犬病の症状で「狂騒型」(極度に興奮し攻撃的な状態)になった猫は、凶暴化して誰彼構わず襲いかかります。人々はそれを「化け猫」と呼び、その際にウイルス感染した人もまた狂犬病となり、脳炎症状を発して苦しみ、死に至ります。それが「化け猫のたたり」として語り継がれてきた……というのが真相だそうです。
家族のように大切なペットだというのであれば、なおさら慎重に対処しないといけないんですよね。でないと、後々大変な事になりかねません。と思っていろいろ見ていたら、既に保護のため動いている方々が。
既に第一目標金額の700万を超えて1000万オーバー、ネクストゴールの1400万到達も見えてきたペースです。国として防疫は必須なんですから「なんとかならないのか」とただ声を挙げるより、まずこういうトコから始めるのが一番でしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?