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「隠れ家的な店」にリベンジしてきた件:とある街の片隅で、極上の肉とタレを味わってきた!

 話は今年5月末まで遡ります。「横浜・三浦半島巡り旅」の終盤に、旅のラストは「この店」に行こう、と目星を付けていたのですが……

 なんとその店、日曜が定休日だったのです。
 旅の主催者も「絶対美味い」と噂には聴いてたものの、ネットにもあまり情報が出ていない店だったため、休みまでは分からなかったのですね。ならば、同じ面々を揃えてまた来よう、と誓ってその日は解散しました。

 そして9月上旬、一本の電話が。
「荒間さん? 例のお店なんですけど、9/23にリベンジしませんか?」
「ぜひ!」

 即答です。店に予約も入れたから今回は間違いなく食べられる、と来たら行かないという選択肢はありえません。そして23日の午後、神奈川県の某駅前にて前回の旅仲間が全員集合。いざ、例の店へ。


 とある住宅街のはずれに、そのお店はあります。とても小さなお店です。
 中もやはり小さくて、4人がけの卓が4~5程度。やはり小さい。ご高齢のご主人と奥様、それともうお一人の方で切り盛りしているようです。

 すると、ご主人が卓上に七輪をよっこいしょ、と持ってきてくれました。

年季が入った鍋敷きの上に
ドーン、と七輪が鎮座!でも……
炭の上に乗って傾いてる……

 網の傾きは火が回ったところで、ご主人が素手で直してくれました(大丈夫ですか?!)。

 こう書くと一見凄くアバウトなお店に見えますが……いやもう、出てくるもの全てが絶品でした。
 まずはお店特製の焼肉タレ。よーく混ぜてからね、というのでクルクルまぜると、色々な調味料やニンニクの香りが。素晴らしいのは、このタレ単品だけでも飯が食える(運転手ではない同伴者曰く『酒も呑める』レベル。それほどまでに美味いし濃厚で味わい深い。
 が、そのタレをうっかり撮りそこねてしまい、画像をアップできないのが悔やまれます。流石にうっかりしてた。

 そしてお肉。基本的に豚肉オンリーのお店ですが、肉のレベルも半端ではありません。
 しかもホルモン焼きなので「カルビ」なんてのは無いです。というかまずホルモン自体が美味しい。真っ黒に焦がしてもプリプリで、先程のタレに付けて食べるといつまでも濃厚ダレとプリプリのホルモンが楽しめます。飯があるとなお良いでしょう。
 レバーも絶品でした。臭みもなければエグみも無い。ホロホロと口の中で溶けていきます。溶けていくレバーとタレが口の中で共演し、そこに飯を飛び込ませると、もう箸が止まりません。

ひたすら肉を焼いて、喰らう!!

 続いて豚のタン塩。これはレモンでどうぞ、との話ですが……美味い! 食感も最高です。タン独特の食感を持ちつつ、丁度いい柔らかさを保ってます。レモンではなくタレに付けて飯をかっ食らうのも良いです。「牛タンより美味い」という感想すら出るほど。確かに数年前食べた仙台の牛タン弁当も美味かったけど、この豚タン飯はそれすら凌駕したかもです。

 これだけでも十分満足でしたが、さらには「カシラ」「ナンナン」
「カシラ」はこめかみから頬にかけての部位で、豚肉の中でもかなりしっかりとした食感があります。しかし筋張ってはいないので非常に食べやすい。「ナンナン」は喉の軟骨(沖縄では『ウルテ』と呼んでいるらしい)。コリコリ食感はまさに軟骨。タレとの相性も抜群だったので、

「ああ、これで酒が呑みたーい!!」

 と思わずにはいられませんでした。当日は自宅から駅までマイカーだったため、お酒は無理だったのです。そういった意味でも「また来たくなる」と思っていたところ……

 別の卓にいたお客さんのところには、七輪ではなく鍋が。アレはなんですか? とご主人に聴いたところ

「モツ鍋です」

 ……絶対にまた来ような、今度は冬だ! と息巻く一同。
 その時は酒呑んでも大丈夫なスケジュールにしておこう(※日帰りではなく宿を確保する)、と自分は心に誓うのでした。


 いや、本当にいい店でした。リベンジできて最高だったうえに、また来る目的も作れました。
 正直な話、お店の名前や詳しい場所も教えたくありません。本当に「隠れ家」みたいなトコなので。

 なので、気になった方は探してみてください。横浜・三浦半島巡り旅の帰りに寄るつもりだった、という点からエリアは絞れると思いますが、それ以上は内緒。もしこれだけの情報で上記の絶品ホルモン焼き店に辿り着けたとしたら、そんな貴方も素晴らしいです方ですし、内緒にしたくなるお気持ちも分かってくださるかと思います。

 ああ、あのお店で早くモツ鍋食べたい!!

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