「鬼滅の刃」子供に観せる観せない論争
今大人気のアニメ・漫画「鬼滅の刃」。アニメ2期『遊郭編』がフジテレビでの放映が決まり、話題になっていますね!
とってもおもしろい「鬼滅の刃」ですが、お子さんがいる方なら『子供に見せるかどうか』悩んだ方も多いのではないでしょうか。我が家には小2の娘がいるのですが初めは悩みました。けれど、今は漫画もアニメも映画も、パパも含めて家族3人で楽しんでいます。「観せてよかった」と思っています。今日は楽しむに至った過程を記したいと思います。
初めは旦那さんとわたし、親の方が興味を持ち始めました。すごい人気なので知らず知らずのうちに存在を知りました。そして、旦那さんが「Amazon prime」(様々な動画が楽しめるサブスクリプション)で見始めました。わたしは、アニメも観ていないうちから、「鬼滅の刃」グッズに惹かれ、ヘアアクセやマスクなどのグッズを集め始めました。和風な柄がおしゃれでかわいいのでついつい買ってしまうんですよね。
そして、ついにわたしも「Amazon prime」でアニメデビュー!ところが、第一話の冒頭が怖くて、断念してしまいました。おどろおどろしい雰囲気に、血まみれの登場人物たち…まだ見ぬ鬼の存在感にびびってしまったわたし。。。旦那さんにそのことを伝えると「怖いのは初めだけだよー。だんだんコミカルになるから。」と笑っていました。
そして日を改め、再チャレンジしました。2回目ということもあり、前回怖かったシーンもクリアでき、‘’コミカルな‘’という意味もわかりました。アニメは映像・イラストがとてもきれいで、場面にピッタリな音楽が更に雰囲気を盛り上げてくれ、夫婦ではまってしまいました。
けれど、残酷なシーンの描写が気になり、娘にはまだ見せないでおこう、という話になったのも束の間…その時、小学校1年生だった娘も、学校で「鬼滅の刃」の噂を聞きつけ、「観たい!」と言い出しました。You tubeでも時々「鬼滅の刃」の関連動画を観ているようでした。その頃、ちょうど映画の公開前で、アニメがTVで放送されていました。TVは残酷なシーンをカットしてくれているようだったので、夫婦で話して「見せてもいっか」ということになりました。
堂々と「鬼滅の刃」のアニメを観ている娘は、目をキラキラさせて、それはそれは楽しそうでした。わたしが「怖くない?」と聞くと、「怖くないよ。だって本当のことと違うから」と予想以上に大人びた返答が返ってきました。アニメのキャラクターをすぐに覚えたり、技の名前を覚えたり、こんなセリフがあったと教えてくれたり、大人以上に細かい所まで楽しんでいるようでした。
そして、いよいよ映画公開!!娘のたっての希望で家族3人で「鬼滅の刃〜無限列車編〜」を観に行くことになりました。2時間の大作を、娘はじっと座りながら落ち着いて観ていました。(「プリキュア」の映画は泣いたり、怖がったりしていたのに(笑))終わってからは「もう、、、全部がすごかった!」と大興奮でした。映画の中で、善逸がネズミのコミカルなキャラクターに描写されているシーンがあったのですが、そういうシーンが娘にとってはツボのようです。わたしもかなり楽しんで観ました。やはり、イラストと音楽が素晴らしかったです。特に月をバックに戦うシーンや煉獄杏寿郎さんの炎の呼吸で戦うシーンの迫力は素晴らしかったです。それと、煉獄さんには乙女心がそそられました♡旦那さんの感想は「戦っているシーンがかっこよかった!」という、小学生男子のようでした(笑)
それから、娘が「漫画を読みたい!」と何度も言うようになりました。本屋さんで、娘が欲しいものを1つ自分で選ばせる、というのが我が家の恒例の楽しみです。その時に、もう「鬼滅の刃」しか眼中にないようでした。それから旦那さんの休みの日に「鬼滅の刃」の漫画を1冊買う、という楽しいルールができました。娘は買ってもらった漫画を何度も何度も読み返しています。そして、楽しそうに、見せてくれます。コミカルなシーンが好きなようで、ケラケラ笑いながら楽しそうに読んでいます。血が流れたり、首を切られたり、残酷なシーンを見せることに初めは抵抗のあったわたしですが、実際見せてみると、娘はきちんと、現実と漫画の世界を区別しているようです。作品として「鬼滅の刃」を楽しんでいるのを感じます。
一度、娘の感想に感心したことがあります。ここから少しネタバレになります。
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「累」という蜘蛛の鬼のお話にて。累は、「幸せな家族」を作るため、血のつながりのない鬼たちを集め、顔を無理やり変えて自分に似せて、血のつながりのある家族のふりをして暮らしていました。けれど、自分の思い通りにならない‘’家族‘’に苛立ち、残酷な仕打ちをします。その話について、娘は「ねえ、ママ。累って、幸せになりたいのに、なんで自分で幸せを壊すんやろう。壊してるのは自分やのに。きっと本当の幸せを知らないんやね」娘の深い考察に、返す言葉の見つからない母でした…。
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子供というのは大人が思っている以上に、様々なことを感じ、考えています。我が家はコミュニケーションを大事にしています。インプット(アニメ・映画を観る、漫画を読む)したら、アウトプット(感想を話する)を必ずします。そして、娘が‘’好き‘’というものを尊重します。例え残酷なシーンがあったとしても、子供は現実の世界と区別しています。逆に、大人が過剰に反応することで、子供によくない印象を与えてしまうことがあると思います。
例え気になる描写がある作品でも、子供が‘’好き‘’と思っているものは肯定し、応援する。これが、親にとって大切な姿勢なんですね。
「鬼滅の刃」を観せるかどうか悩んだ時期もありましたが、観せてよかったです。おかげで、娘の心の中の世界が更に広がり、想像力が掻き立てられているようです。この記事が悩める世の中の親御さんたちの、ヒントになれば幸いです!
※ハロウィンにはちゃっかり鬼滅コスプレしました!
スタイリストあられが理事をつとめる『一般社団法人 日本マミーボイスアカデミー協会』。ボイスレッスンを和歌山のあられ宅に招致していまして、レッスン時の写真です。(前例右端があられ)
◇この記事のショートバージョンは、子育てままのためのホットペッパーみたいなサイト『まま守り』で公開されています。
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