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焼き締め

父を師として始まった陶芸家人生。
「何を作ろう」
模索の中で最初に手掛けたのが【焼き締め】でした


焼き締めとは

黒薩摩の粘土で作ります。
成形→乾燥→素焼き→釉薬がけ→本焼き 
ここで使う釉薬はガラス質ではないので、焼き締めのザラザラとした質感を残しています。

絵柄

①人絵
人絵壷の周りを手をつないで踊る人は4人。重力から解放された人が踊る姿は、大学で彫刻を学んだ荒木秀樹のオリジナルです。ビアカップなど、器のサイズに併せて描く人数も変わります。

焼き締めビアカップ 

②トンボ
前に飛ぶトンボは出世やおめでたいことの象徴。プレセントにも人気。

焼き締めビアカップ トンボ

③菜の花
お花が欲しい方に人気です。

焼き締めビアカップ 菜の花

④麦
焼しめのビアカップはビールの泡が細かくて美味しくなると評判です。折角なので、麦の絵柄と一緒にお楽しみください。

焼き締めビアカップ 麦

⑤その他
兎やヤモリ、フクロウなどお客様のご希望の絵付をすることがあります。描けるかどうか、お問合せ下さい。

⑥無地
黒の釉薬の濃淡で景色が変わります。絵は描いていませんが、上品さが格段に上がり、どの様なシチュエーションでもお使いいただけます。

インスタグラムより

彫刻に明け暮れた大学時代

美術大学の彫刻科で研鑽を積み、卒業後は研究科でさらに学んできました。
1982年 新製作協会展入選 
       「独立」(彫刻部門・東京都立美術館にて展示)
1983年 日本大学芸術学部美術学科彫刻専攻卒業
1984年 新製作協会展入選 
       「アフリカの夢」(彫刻部門・東京都立美術館にて展示)
1984年 東京都日比谷画廊にて個展(彫刻)
1985年 日本大学芸術学部美術学科研究課程修了
1985年 父、荒木幹二郎に師事 作陶を始める

店舗玄関にある彫刻作品

「独立」1982年新製作協会展 入選
荒木陶窯の玄関で皆様をお出迎え!

1985年 父・荒木幹二郎に師事、作陶を始める

その時、父は黒薩摩を究めていました。
荒木秀樹の進む道は何処にあるのか。模索しながら最初に取り組んだのは「焼き締め」
これも、黒薩摩のひとつです。
この後、荒木秀樹のオリジナルとなる人絵はここで誕生しました。

轆轤作業場の傍にある彫刻作品

「アフリカの夢」1984年新製作協会展 入選
線路の枕木から作られています。

受賞作品例(焼き締め)

「焼き締め人絵壷」
1985年 ながさき陶磁展 長崎県知事賞


「焼き締め彫文壷」
1997年 第44回日本伝統工芸展 入選

食器としての魅力

通常のガラス質の釉薬と違い、手を触れると土のざらつきを感じます。
そのざらつきが、ビールの泡をより細かくして美味しくなると言われています。黒薩摩の土そのものを楽しむなら、是非このままで。
しかし、荒木陶窯には折角ガラス質の釉薬があります。荒木幹二郎が作り上げたそば釉も。
内側に荒木幹二郎が作った「そば釉」をかけて、親子の作品の出来上がり。
美しいだけでなく、スプーンでまぜ混ぜするのも滑らかで嬉しい。
焼き締めと、釉薬。組み合わせ方で楽しみ方色々。

商品ラインナップ


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