私と猪と鹿と

こんにちは。
新規就農2年目、熊本県山都町で有機農業をしているラフビレッジのあらきです。

\ラフビレッジのお野菜情報/
◎栽培中…転換期間中有機ピーマン
◎準備中…転換期間中有機ニンジン、転換期間中有機ビーツ
※転換期間中有機農作物とは、植え付け前1年以上、化学合成農薬や化学肥料を使用していない圃場で栽培された農作物です。


さて、本日のタイトル、
金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」を真似て書いてみたのですが、
今回の記事は残念ながら「みんなちがって、みんないい」というハッピーな内容ではありません。
が、金子みすゞさんの詩のタイトルを真似て書かせていただいたので、
「私と猪と鹿と」をテーマに詩を考えてみました(基本友人に、おもんな、と言われるくらい話がつまんない人間なので、以下の詩はスルーしていただいてかまいません笑)。

“私が鍬を使っても、土は深くは掘れないが、
畑を荒らす猪は私のように、
人参を1本綺麗には食べ切れない。

私が走り高跳びをしても、電柵線は越えられないが、
野菜の新芽を食べる鹿は私のように、
(…あ、思いつかない…笑)

鹿と、猪と、それから私、
常に畑で戦っている。”

…途中書けてないし、一体なんの話やねん、てかんじですよね。
今日は、猪や鹿といった、畑を荒らす獣害対策の作業をしたので、
ちょっとこんな内容で書き始めてみました。
ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございます。

本日の作業

今日の熊本は、雨が降ったり止んだり、一日中空がどんよりとした天気でした。
そんな天気でもあり、土曜日で娘が学校休みでもあったため、
今日は自宅で、畑の獣害対策の準備作業をしました。

電柵の支柱(黒い棒)に電柵線を引っ掛けるフックを付けているところ
最終的にこんなかんじで設置します
(昨年設置したときの写真)


私の住む熊本県山都町は、10年ちょっと前から猪や鹿といった獣害に悩まされています。
今調べてみたんですけど、令和4年度の野生鳥獣による農作物被害額が熊本県は全国で2番目に多いそうです。
そして、タイトルにある”猪”による被害額も全国で2番目に多いそう。
そんなに酷いほうとは知らなかった…。

年々数も増えているし、
猟師さんも高齢化しているし、
これからますます被害が増えそう。泣
今日、隣町に住む親戚の家に行ったのですが、
サルも最近見かける、とのこと。
サルまで出てきたら、下からと上からとどう防いだらいいんだ。。。

ちなみに、電柵を張ったらもう大丈夫、ではなく、
ちゃんと電柵が害獣に効くように管理しなくてはいけません。
電柵線に雑草がかかってしまったら、漏電して電圧が落ちてしまうので、定期的な草刈りが必要です。
ちなみに一番下の線は、私は地面から15センチの高さに設置してるので、草刈りのタイミングはすぐやってきます。
私は有機農業をしているのでもちろん除草剤は使えませんし、
防草シートも畑全体を囲う電柵下の分を購入することを考えると相当な費用がかかります。
それに、防草シートの際を草刈機で刈るのも、ちょっと刃が当たったらシートが大変なことになるので、なんかもういろいろめんどくさいんですよね。
そう、とりあえず獣害対策自体がめんどくさいんです!
けど、これをやらなきゃ農業ができない泣

昨年は、猪に人参が一部やられてしまいました。

詩(と言えるのか?)にも書きましたが、
猪はちょっと食べては次、を繰り返し丸々綺麗に食べてくれません。
食べるなら丸々食ってくれ。
見つけたときの絶望は半端ないです。
電柵を三重張りにしても入られたので
苦手な香りらしい忌避剤と苦手な色らしい青テープを購入
テープは猪の目線に張り、
ペットボトルには忌避剤を入れて設置


いろいろ試行錯誤の上、なんとか少ない被害で済みました。
就農1年目からハードでしたよ。
ただでさえ、野菜を作ることも大変なのに…。

猪たちもテープやら忌避剤やら、同じものがずっとあると慣れるらしいので
必要な時期に効果を発揮させたいため、今は撤去しています。
※電柵は、年中通電させておくなら撤去しないでいいみたいです。

今年は今のところ、畑に入られていませんが、
電柵外周辺は、猪の掘った跡があったり、鹿の足跡があったり、すぐ近くにいるなー…とドキドキしているところです。

明日の作業

明日は、↓の記事内で書いた、
ピーマンのマルチを剥いだところを元に戻す作業をしようかなと思ってます(わかりにくい説明ですみません…)。
雨の中だと思うけど…頑張ります!

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