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加藤純一が来年もキングスワールドカップに参加できる可能性と、日本版キングスリーグ実現にむけて

先日、キングスワールドカップ日本代表がトルコ代表に敗れ、キングスワールドカップ敗退となりました。私は加藤純一さんの実況の良さもあってコンテンツとして非常に楽しめたので、結果が悔しかったです。リベンジして欲しいです。

...と思うと同時に、「キングスワールドカップって来年もあるの?」「日本では開催できないの?」と色々と気になったので、現在どういう状態なのかキングスリーグ関連の海外記事を読み漁ってみました。今回の記事はその中でもキングスリーグの拡大スケールと今後の展望についてまとめてみました

結論から言うと既に来年のワールドカップ開催はほぼ決定しており、ピケはワイルドカードではなくしっかりリーグ戦を勝ち抜いたチームが各国から出場するワールドカップを実現させると考えられます。そして来年2025年に日本版キングスリーグが設立され、来年もワールドカップに参加する可能性は十分あると考えられます。

以下、キングスリーグが世界でどのように拡大しているのか、日本で行われる場合どのような形で開かれるのかどうかといったマクロな話を、個人的な考えを加えてまとめてみたいと思います。スポーツビジネスとしてのキングスリーグについてかなり詳しく解説しています。リンク先はおおよそ海外の記事なので、翻訳ソフトを使って読んでください。


来年のワールドカップ開催は決定済み

キングスリーグ公式Xによると、キングスワールドカップ2025の開催は既に決定したようです。以下、来年のワールドカップまでどのようにキングスリーグが広がっていくかを現時点でわかっていることを中心に書きます。

怒涛の勢いで広がるキングスリーグ

2024年6月4日現在、キングスリーグはスペイン、北中南米で開催され、イタリアキングスリーグの開催も先日の5/26日に発表されました。また、ブラジルリーグとフランスリーグの開催も決定しています。

スペインでのリーグ開始が2023年1月1日であることを考えると、約1年半で怒涛の勢いで展開されていると言っていいでしょう。夏冬3か月スプリット制で、スペインでは既に3スプリット消化済み、2024年1月に開幕したキングスリーグアメリカ(北中南米)は1スプリット消化済みです。

100億円の資金調達に成功したことも発表されており、並ぶスポンサーがspotify,マクドナルドなどほとんど一流どころばかりなのを見ても、既にかなり未来の明るいスポーツビジネスと言えそうです。

参考記事:ピケのキングスリーグがヨーロッパとアメリカでの拡大のために6,000万ドルを調達-NPB

現状、毎年必ず1~2リーグは展開されている状態であり、今後一気に各国でリーグが開催されると予想されます。日本への展開も十分あり得るでしょう。以下、海外記事から見える各国のリーグの現状についてまとめます。

カップ戦と女子リーグ、移籍市場まで完備したスペインキングスリーグ

スペインでは既に12チームでリーグ戦が行われており、3スプリット終えたこともあってキングスリーグのルールが浸透、レベルの高い競争が行われています。

既にスポーツ興行として十分成立しており、女子リーグ(クイーンズリーグ)とカップ戦も開催、移籍市場も完備しています。3部リーグや女子リーグより給料が高いため、続々と選手がキングスリーグに参加しているようです。ラリーガのテバス会長も苦言を呈するほどの規模になっています。

いくらサッカーが人気の国とはいえ、1年半でカップ戦、女子リーグ、移籍市場を作れてしまったのは本当に凄いことです。既にラリーガ3部などではキングスリーグと被らない様に日程をずらすなど、既存のサッカーシステムにも大きな影響を与えています。

参考記事:土曜日にキングスリーグがあるため、マラガ対メリリャは木曜日に繰り上げられる

大半のラリーガ(スペインリーグ)の試合より視聴数は多い

元アスリートによると、このトーナメントは視聴者数の面で大成功を収めており、多くの試合はプロのラ・リーガサッカーの試合よりも高い視聴率を獲得している。この成功の大きな要因は、各チームにさまざまなストリーマーやデジタルインフルエンサーがいて、特に若者の間でイベントが急速に普及していることである。「これは非常にクレイジーなルールのリーグで、現実の生活よりもビデオゲームのようです。レベルも非常に高いです。7人制のサッカーは、スペインだけでなく、ラテンアメリカと中央アメリカ全体で非常に注目されている大会です。多くの試合はスペインリーグよりも視聴者が多いです」とピケは指摘した。

現状、ラリーガより視聴率を取れているのは確かなようです。Twitchの本配信とウォッチパーティしている配信者の同時接続を合わせると毎回30万人程度であり、youtubeやkick等の配信サイトを合わせるともっといるはずなのではないでしょうか。スペインではサッカーより人気と噂されるのも頷けます。

②拡大する北中南米版キングスリーグ

現状、世界で規模が最も大きいのはこのリーグでしょう。今後さらなる拡大が予想される地域です。キングスリーグアメリカという名前の通り、北米、中米、南米の全地域から12チームを集めメキシコでリーグ戦を行っています。

1つの会場から配信するビジネススタイルなので、簡単に国境を越えて大規模なビジネスを展開できるのがキングスリーグの強みです。

北中南米リーグもスペイン同様12チームで構成され、参加国はアメリカ、コロンビア、ベネズエラ、ウルグアイ、メキシコ、ドミニカ共和国、チリ、ペルー、アルゼンチンとなっています。北中南米の主要な国は参加しているようです。

これらの国はほぼスペイン語が通じるので、スペイン語での実況が伝わりやすいのでしょう。

ブラジルリーグの開催

サッカー大国のブラジルチームが参加していない理由はポルトガル語圏であるからで、北米から南米の中でスペイン語圏の国を中心に先にリーグを創設したようです。

ブラジルリーグは記事によると2024年1月開催予定だったのが1年遅れで2025年1月に開催される予定だそうです。ワールドカップにもブラジルのチームが2チーム招待されていたので、注目度も高いでしょう。

Q: なぜブラジルだけのキングスリーグを創設することにしたのですか?

A: キングスリーグアメリカズと、ネイマールの所属クラブがあるブラジルのキングスリーグを区別したかったのです。この2つは異なる大会になるからです。私たちがそのようにしたかったのは、基本的に言語の問題です。言語は重要な問題だと考えているからです。また、この特定の国の市場は、独自のリーグを持つチャンスを与えてくれると信じています。

Q: 2024年1月に2つのリーグが同時に始まりますか?

A: キングス リーグ アメリカズが最初に始まります。このような大会を創るには、ファンが目にする要素だけでなく、構造、オフィス、30~40人のチーム、運営に関わるすべてのもの、制作面でのニーズに合わせたパビリオンの改造な​​ど、多くのエネルギーと時間がかかります。これらすべてに時間を割かなければなりませんし、たとえそうしたいと思っても、5~6つのリーグを同時に立ち上げることはできません。

「現在、我々はアメリカ大陸、南米と中米のすべてでリーグを開始しているが、当面はすべてスペイン語で行っているため、ブラジルは除く。2025年1月にブラジルに行き、ブラジル人会長全員でブラジルリーグを開催することが考えだ」と彼は明らかにした。

参考記事:バルサの伝説ピケが革命的なサッカートーナメントの世界展開を発表

参考記事:ピケはネイマールとファルカオをキングスリーグに招集し、ブラジルでの大会の計画を明かす

また、アルゼンチン、コロンビアなどは一国内で十分にリーグを開催できると考えられるので、現状の北中南米リーグが分解され規模が大きくなることが考えられます。

③イタリア、フランスでのキングスリーグ開催決定

イタリア、フランスでのリーグ開催も既に決定しており、スペイン語圏以外での欧州での拡大も続いています。先日のワールドカップではイタリアのスタリオンFCの配信を30万人、フランスのfoot2rueの配信を50万人近くが見ていたので、かなり成功する可能性は高く感じました。

参考記事:サッカー、キングスリーグイタリア誕生、トッティが「ワールドカップ」デビュー

参考記事:キングスリーグ:2025年1月からフランスで大会開催、ジェラール・ピケが発表

④米国、ドイツ、イングランド、他地域への進出

ピケはメディアに対し、2025年にイタリア、ブラジル、米国、フランスでキングスリーグを開催するつもりだと話しています。4か国中3か国でリーグ開催が決定していることから、米国リーグも近いうちに開催が発表されると思われます。

将来的には、2025年にイタリア、ブラジル、米国、フランスで開催する予定です。そして2024年にはすでにキングスワールドカップを開催しています。これはキングスワールドカップで、スペインの12チームのうち上位10チームが参加し、アメリカ大陸の上位10チーム、そして他の12チームの合計32チームが世界中のすべての国から招待されます」と彼は強調した。

参考記事:ピケはネイマールとファルカオをキングスリーグに招集し、ブラジルでの大会の計画を明かす

また、2024年にイタリアでの開催が決定した後、ドイツでもリーグを開くつもりであるとアグエロが発言していました。発言内容を見るに、2025年には最も開催される可能性が高いのではないのでしょうか

参考記事:アグエロ、ドイツのキングスリーグへの参加を承認し、次のワールドカップに向けた変更を明らかに

また、イングランドについても2025年に開催する予定であるとピケは答えています。

Q: ヨーロッパでキングスリーグを開始するのはいつですか?

A: フランスとイタリアはどちらも2024年の目標です。初めか第2四半期かは分かりませんが、最も話し合いが進んでいるのはそこです。土壇場でサプライズがあるかもしれません。イギリスとドイツでの拡大はおそらく2025年まで残しておくことになるでしょう。

参考記事:バルサの伝説ピケが革命的なサッカートーナメントの世界展開を発表

ピケは毎年ワールドカップをやりたいと考えている

ここまでがおよそキングスリーグの展望の話で、ここから先はワールドカップが中心の内容になります。

ピケはマルカなどの発言で、キングスリーグを全ての国で毎年同時期に行い、リーグ上位のチームがワールドカップに出場するシステムを作り上げたいと話しています。

元バルサ選手でこのプロジェクトのリーダーである同氏は、キングス・ワールドカップが毎年繰り返されることを明らかにし、「キングス・リーグ・エコシステム内のすべてのリーグから最高の選手が参加する」と語った。

最後に同氏は、キングスリーグの大会が世界中に広がるよう拡大を続けたいと付け加えた。 「2~3年以内に10/12の異なる国で10/12のリーグを展開するという構想だ」と付け加えた。この結果、各国の最高のチームが毎年キングスリーグワールドカップへの出場権を獲得し、この形式で世界最高のチームを目指して競い合います。

そのため、恐らく今後は毎年ワールドカップが開催される可能性は高いでしょう。発言の内容から、ワールドカップよりチャンピオンズリーグの形式に近いと考えられます。普通のキングスリーグとキングスワールドカップは延長的な関係にあり、各リーグの上位4~5位のチームがワールドカップに出場できるようになるとアグエロは言っています。

その際、彼は次に来るリーグの一つがキングスリーグ・ドイツになる可能性があることを公式に認め、「そこで彼らはもはや予選8位にはならない。確実にワールドカップに出場できるのは4位か5位になるだろう」と語った。実際、新しいリーグの登場により、予選の数は減り、すべてがより圧縮されるだろうと彼は考えている。 「彼らは減らさなければならないだろうし、私たちにはチャンスは少なくなるだろう。」

今回は1回目でお試しの部分も多かったため、スペインのチームはほとんど出られたようです。ピケの発言をそのまま受け取るなら、既存のワールドカップのように各国に出場枠は平等に与え、かつチャンピオンズリーグのように各リーグの上位4~5位の強いチームが出場するのではないかと思います。

来年は今年以上の規模でワールドカップが開催されるのではないでしょうか

参考記事:キングスワールドカップを毎年開催し、10または12のリーグに拡大

参考記事:ジェラール・ピケはキングスリーグへの取り組みを強化し、最も野心的な計画を明らかにする。 「2025年にはさらに6か7か国が増えるだろう」さらに、キングスワールドカップが毎年開催されることを確認した

Q: 最終目標はチャンピオンズリーグやワールドキングスリーグのようなものですか?

A: その通りです。カレンダーをどう修正するか、そして各リーグから最高のクラブやチームを集めて世界最高のチームになるために競争させるには何が必要かを検討しましょう。

参考記事:バルサの伝説ピケが革命的なサッカートーナメントの世界展開を発表

2025年には日本のキングスリーグも誕生するのではないかと考えられる理由

最後に、これら拡大の様相と諸々のSNS情報から、2025年にキングスリーグの日本版が誕生するのではないかと考えられる理由を書きたいと思います。

今後のキングスリーグの展望について、かなり具体的な発言をワールドカップの際にピケはしています。

KINGS LEAGUE 🌏キングスリーグ

ジェラール・ピケ(キングス・リーグ会長)が報告する:

📌キングスリーグの将来計画:
📌招待された国々はそれぞれのリーグを持つ。
📌3~6ヶ月以内にいくつかのリーグを立ち上げる。
📌12ヶ月後には世界に8つのリーグを設立する。
📌ワールドカップへの招待やワイルドカードはもうない。
📌 独立リーグのローカル大会を開く。

この発言自体キングスワールドカップの記者会見で話したものなので、ある程度は信用していいと思います。去年から最終的には8-10の国でリーグを開きたいとピケは語っていましたし、よりその数字が具体的になっています。いまだに懐疑的な見方もありますがピケ本人や運営サイドではある程度計算ができているのだと思います。

キングスリーグは人口の多い国を優先している

ワールドカップへの招待やワイルドカードはもうない。



この発言は裏を返すと、今回呼ばなかった国でキングスリーグを開催するつもりはないということでしょう。つまりオランダやポルドカル、クロアチアといったサッカー強豪国で人気の高い国でも人口が少なければリーグは当面作らないということだと思います。

キングスリーグにとって大事なのはその国でビジネスとして成功するかどうかであり、サッカーの人気と同程度以上に視聴者の母数が大事ということなのだと思います。

キングスリーグは配信というビジネスモデルを取っている以上、より多くの人に配信を見てもらわなければなりません。人口1億2000万人の日本で同接5万人を目指すのと人口400万人のクロアチアで同接5万人を目指す難易度にはかなりの差があります。

今回招待された国はベルギーを除けば人口が世界でも50位以上に入ってくる国です。その中で比較的治安が良くサッカー人気もあり、ビジネスをしやすい国を選んだと考えられます。今回の招待国とサッカーの人気度としては呼ばれてもおかしくなかった国を並べると以下の通りです。

ブラジル2億1,760万人
日本1億2,260万人
トルコ8,630万人
ドイツ8,330万人
イギリス 6,800万人
フランス6,490万人
イタリア5,870万人
コロンビア5,230万人
※スペイン4,750万人(比較対象)
ウクライナ3,790万人
サウジアラビア 3,750万人
※オランダ 1,770万人(比較対象)
ベルギー1,170万人
※ポルトガル 1,020万人(比較対象)
※クロアチア 400万人(比較対象)

こうしてみると日本は欧州の国の倍近い人口を擁する大国であり、マーケットとしてとても魅力的だったのだと思います。治安もいいですしね。

リーグが3-6ヶ月でできる

3~6ヶ月以内にいくつかのリーグを立ち上げる。

この発言については、自分は多分本当にそのつもりなんだろうと思います。スタジアムは1つ作れば済みますし、そもそも1から建設するのではなく改装するという手段もありますからね。

配信者との契約が順調にいけば本当に3-6か月程度でリーグを創設できるのだと思います。他のリーグを見ていてもイタリアキングスリーグなどは3か月くらいでできたのではないかと思えるペースでできてますからね。

加藤純一は来年違う形で参加する可能性が高い

キングスリーグの将来計画:
📌招待された国々はそれぞれのリーグを持つ。
📌3~6ヶ月以内にいくつかのリーグを立ち上げる。
📌12ヶ月後には世界に8つのリーグを設立する。
📌ワールドカップへの招待やワイルドカードはもうない。
📌 独立リーグのローカル大会を開く。

もしピケのこの発言を額面通り受け取るなら、早ければ今年にもリーグ創設が発表されて、来年のキングスリーグに上位チームが進出するということでしょう。ワイルドカードで今年と同じような形で出場することはないのではないかと思います。

現状はキングスリーグ撤退か創設の2択

ピケの発言を見るに、現状の日本におけるキングスリーグの選択肢は撤退かリーグ創設の2択です。来年もワイルドカードで呼ぶという選択肢はピケ本人が否定しているので少なくともやりたくはないのだと思います。

今回のワールドカップの結果として日本では平日の朝に10万人近くが見ていましたが、これをキングスリーグ運営のコスモス社が十分な数字として見ているかどうかはわからないです。50万人近く見ていたフランスや30万人近く見ていたイタリアと比べればやはり劣るのも確かですからね。

来年もまたピケに加藤純一さんを呼んでほしい、今回これだけ盛り上がったんだから来年も呼んでくれるかな?と考えている人は多いと思います。ただ、今年とは違う形で参加する可能性が高いだろうと思います。

2025年に日本版キングスリーグができるのではないか

これからはドイツ、イングランド、米国でのリーグ創設に注力すると予想されることから、日本でのキングスリーグ創設は最短でもそのあとになると考えられます。

前述したようにリーグ創設に当たってスタジアムは1個で済み、配信者との契約のほうが重要な点であることから、実態としてはesportsと考えたほうがいいと思います。リーグ創設のスピード感もesportsを参考にしたほうがいいでしょう。スペイン大手情報紙マルカのキングスリーグの扱いもサッカーではなくゲームのカテゴリですからね。

個人的には案外とんとん拍子で話が進むのではないかと思いますし、その拡大スピード感は既存のどのスポーツにも当てはまらないと思います。

私は将来的に日本版キングスリーグは実現してほしいと思っていますし、その可能性は十分あると思います。そのためにも、この記事で少しでもキングスリーグを知ってくれる人が増えてくれると嬉しいです。

また、別記事でキングスリーグの現状のスケジュールや選手の年俸、オーナーになれるかどうか等細かい話についてもまとめたので、興味のある方はそちらも見てください。

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