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個展「紙の表現」から和紙について考える

仕事でご一緒させていただいているハタノワタルさんから、東京での個展の招待があり、見に行きました。CARL HANSEN & SONでの展示会でハンス・ウェグナーの家具と合わせた展示とのこと。

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いつ見ても惚れ惚れします。和紙ですが凹凸があり、言われなかったら左官か何かだと勘違いしてしまいそうです。ハタノワタルさんは京都で黒谷和紙を手漉きでつくっていらっしゃいますが、和紙の中に砂などを混ぜることで和紙に見たこともない表情を作り出しています。

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前に伺ったことがあるのですが、和紙の着色には染めは使わないそうで、長期的に見ると劣化しやすいそうです。話を聞いているとかなり合理的に考えられていて、和紙の原料となる楮の仕入れ、糊の成分の考え方などめちゃくちゃ勉強になりました。。。

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個人的にはやはり和紙は自然光のあたる場所に置くのが一番のように感じます。和紙は仕上がりがとても繊細なので、大胆に見せないと他の仕上げとあまり変わらなく見えてしまうリスクもあると思います。手漉き和紙は一般的にはムラなく仕上がることが良しとされているそうですが、個人的には繊維の感じが見えている方が好きで、手作りらしさが感じられます。

最近では不燃塗料を塗ることで和紙貼りも不燃認定をとることができ、建築の仕上げとしてより取り入れやすくなってきました。ここぞ、という仕上げの一つとして「和紙」を選択してみてはいかがでしょうか。

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