〜旅のさざなみ集め・台湾編 〜DAY1・ 20190301[前編]
【前編】
寝坊から始まった台湾行きだった。
苦手な荷造りを深夜に終え、ソファーでうつらうつらしていたら起きる時間、8:30をとうに過ぎた9:30。
これは、もう、あれ?あ、東京駅から成田空港行きのバスは、あ、10:00、ああぁ間に合わ、電車は…
とあたふたしているがひとまずすぐに身体とギターと荷物を持って家を飛び出し、タクシーに乗り込む。
いつもギリギリ行動な私であるが、慣れぬ予定の時は自分を信用していないため大幅にゆっっくり時間を組んでいたのでギリギリセーフ。
焦り冷めやらぬ中で搭乗手続き、荷物を預け、出国手続きを終え、乗り込む安堵の国際線、向かうは台湾。
昨年の12月ぶりだ。
気温は18度前後らしい、冬の終わり春の匂いのする東京では少し想像が遠い。
桃園空港に着いたら早々にコートを脱ぎ、それでも暑いくらいだ。
無事にWi-Fiも借りられ、小腹も満たして、台北行きの電車に乗り込む。
車窓はグレイッシュ、灰色の混ざったその景色は日本の田舎とも違う色合い。
私は台湾のこの物哀しさが好きだ。
台北駅はでかい。とてもでかい。
札幌の地下街、名古屋の地下街、をもっと大きくしたような。どこも地下街というのは便利なようで、不慣れな外来者にしてはなんとも強敵のひとつである。
大きな荷物と背負ったギターが重たいが、旅の始まり、まだまだ元気である。揚々と歩く。
周りの言葉が聞き取れない。外国の言葉が当たり前に満ちている。それは少し私を心細くさせるが、同時に軽やかな気持ちにもしてくれる。
日常から、離れられた、気持ちにしてくれる。
台北駅からほど近いホテルにチェックイン。
コンクリ打ちっぱなしに、鉄のドアが並ぶシングルルーム。デザイナーズ?これがおしゃれなのかしら、少しこわい、牢獄みたい、と思う。まあ、安いから悪いことは言えない。。。こわいけど。
→後編に続く
(旅絵日記の中国語勉強するぞver.公開&お役立ちするかも情報も書くよ〜)
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